写真共有アプリ「Snapchat」の運営元であるSnap Inc.が、SnapchatにARを活用した新プラットフォーム「Scan」の追加を発表しました。「Scan」は、スタートアップ企業Scan.meを買収する形でSnap Inc.が開発したプラットフォームです。「Snapchat」のカメラ機能を通して動作し周囲のスキャンを実施、状況に応じたAR描写(GIFの表示や数式の展開など)を行います。
初のプレスイベントにて発表、しかし実装時期は未定
「Scan」は2019年4月4日に行われたSnap Inc.初のプレスイベントSnap Partner Summitの壇上にて発表されました。2019年4月現在、「Scan」の詳細な追加日程は発表されていませんが、Snapは「比較的早い段階で実装される予定」と説明しています。
「Scan」の開発のため、Snap Inc.は複数の企業と提携を結んでいます。同社の発表によるとスマートフォン用計算アプリを手掛けるPhotomathやGIFのシェアサービスGiphyが提携先となっているとのこと。
CEOのコメント
「Scan」についてSnap IncのCEO、Evan Spiegel氏は以下のようにコメントしています。
私たちのカメラは、自然の光がインターネットの闇を貫くことを実現します。ネットの利用が日々の日常となった現在、我々はネット環境をもう少し人間味あるものにしなければなりません。
その他の新機能
「Scan」の実装と並行して、「Snapchat」にはSnapchat AR Barと呼ばれるシステムが導入予定となっています。Snapchat AR Barには「Scan」の起動ボタンのほか、lens(※)の制作や検索機能などが実装されます。
(※lens:主に対象の顔に対して作用するARを活用したエフェクト類)
Snap Partner Summitでは、他にも「Landmarkers」という「Snapchat」の新機能がお披露目されました。「Landmarkers」はエッフェル塔やバッキンガム宮殿といった、世界各地のランドマークにARのアニメーションを表示させる機能となっています。
(参考)TechCrunch