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VRChat 2024.03.04

【サンリオVfes】実力派シンガーが勢ぞろい バーチャル後藤真希の歌唱で、よみがえった“平成”

3月17日まで開催中の「SANRIO Virtual Festival 2024 in Sanrio Puroland(サンリオVfes)」。おなじみのサンリオキャラクターたちが登場するバーチャルパレードが日替わりで行われているほか、VRChatで活動するさまざまな団体やイベントとコラボレーションしたイベントも実施され、連日賑わいを見せています。

2月24日からは、いよいよ音楽ライブもスタート。3月17日までの毎週末、総勢26組の豪華バーチャルアーティストによるパフォーマンスが行われます。ライブはVRChat会場で観覧できるほか、配信サービスでも視聴可能。本記事では、その第1週に行われた有料ライブの中から、B3フロアで行われたバーチャルアーティストのライブの様子をお届けします。

AMOKA


新しくなったB3フロア「LUMINA STAGE」でトップバッターを務めたのは、ヴォーカルデュオ・AMOKAの2人(あいぽもいさん)。

縦に長いライブ会場の最奥部に現れ、手前のステージに向かって花道を歩きながら1曲目「RISE」を歌唱。会場内の様子を見て回っていた観客をステージへと導くギターロックと、そのまま続けて歌った「シグナル・シグナル」でこれから続くライブに火を灯します。










以前からVRChatで活動している2人とって、このVR空間は、そして3回目の出演となるサンリオVfesのステージは、もはやホームのようなもの。慣れた様子でMCをこなしつつ、2人のライブでも定番の曲を続けて披露します。「7 layers train」では観客にも振り付けの動きをしてもらうことで一体感を演出し、その次の代表曲「不完全存在」でも大盛りあがり。

昨年よりもさらに洗練されたダンスパフォーマンスで魅せながら、時折、客席に向かって呼びかけることも忘れません。前半は熱を届けるように、後半は歌で言葉を伝えるように。最後は感情を込めて歌い上げた「PROOF」と「Find Yours」が胸に響いて余韻の残る、満足度の高いライブでした。

富士葵

サンリオVfesの出演は今回が2回目となる富士葵さん。ステージ奥に登場すると同時に「相関性メモリア」と「イタリアンレストラン」の2曲を続けて歌唱し、伸びのある歌声で会場を一気に彩ります。

前回のサンリオVfesでは「U」をパワフルに歌いこなしていた富士葵さんですが、今回はVaundyの「怪獣の花唄」をカバー。花道を悠々と歩きながらサビの高音を響かせる姿に、その両脇だけでなく2階席からも興奮の声が聞かれていました。











MCでは「エモートもたくさんありがとうございまーす!」などと観客に向けて楽しそうに声をかけつつ、続く「Coke=High」ではエネルギッシュなステージでこちらを魅了する。そんな、喋っている時と歌っている時のギャップもたまりません。

最後の1曲は「コヨーテ」。彼女のライブではおなじみのダンス&ステップを間近で見ることができて、感激の声をあげていた人も少なくなかった様子。VRの同じ空間で、目の前で舞い踊る姿を見られる機会はそうそうないので、タイムシフト公演に参加予定の方は必見です。

ぶいごま(V後藤真希)

2日目のB3フロアに登場した1人目は、ぶいごまさん。「モーニング娘。」の元メンバーとしてもおなじみの後藤真希さんが2001年からタイムスリップしてきた15歳の姿であり、2023年10月にVTuberとして活動を始めることを発表した際には大きな話題となりました。

そんなぶいごまさんの1曲目は、「愛のバカやろう」。ちょうど15歳の彼女が過ごしていた2001年にリリースされた、後藤真希さんのソロデビュー曲です。観客の間からは「あ! これ聞いたことある!」という声もちらほらと聞かれていました。










その後も「アゲ♂曲」にシャ乱Qの「ズルい女」のカバーと、知っている人ならテンションが上がらずにはいられない――実際、歓声をあげながらノリノリで動いている人の姿も見られていた――ぶいごまさんのステージ。しかしそれ以上に衝撃的だったのが、最後の1曲の尋常ならざる盛り上がりっぷりです。

「懐かしい!」「平成だ!」「もう無理~!」「生きてる……!」などと叫んだり笑ったりしながら、誰も彼もが声を出さずにはいられなかった「LOVEマシーン」。2000年代の日本を席巻した本物のアイドルによる大ヒット曲の歌唱を聞いて、まるで自分たちのほうが平成にタイムスリップしてしまったかのような、そんな感覚を抱かずにはいられません。それほどの圧巻のパフォーマンスと、観客の熱狂ぶりが記憶に残るステージでした。

七海うらら

七海うららさんは、リアルとバーチャルを行き来するパラレルシンガー。サンリオVfesは今回が初出演となります。

1曲目からオリジナル曲「赤い風船」を引っ提げてステージ奥に登場し、周囲の観客に手を振りながら花道を歩いて歌うなど、ステージ慣れした様子が印象的でした。彼女の動きに合わせて、ふわふわと広がるように動く髪と衣装も素敵です。











「今日は私のオリジナル曲の中から、いろんな“かわいい”をお届けしたいと思います!」との言葉通り、数々のオリジナル曲を披露した七海うららさん。

疾走感あふれるメジャーデビューシングル「ダイヤノカガヤキ」に、初オリジナル曲で自らイラストも担当した「あたしワールド」。多声類VSingerとしての多彩な声色を堪能できるあいまいみーらいふ」から、クール&ビューティーな2ndシングル「Trigger」へ。

ラストは1月にリリースされたばかりの「キワメテカワイイ」を歌い上げて、約30分間にも及んだステージを締めくくりました。時間をフルに使ったパフォーマンスとMCで、初めて彼女のことを知った人にもその魅力が伝わる、贅沢なひとときだったように感じます。

因幡はねる

今回が3回目の出演であり、大のサンリオ好きとしても知られる因幡はねるさん。

過去のライブでもポムポムプリンへの愛を爆発させ、数々のサンリオ曲をバーチャルピューロのステージで歌ってきた彼女ですが、今回はシナモロールの「Chu-Chu-Chu」でスタート。MCではプリンくんへの愛を語りつつ、「今一番ハマっているサンリオのグループ」として挙げたBeatcatsの「ZigZag Love」を続けて歌います。










そのまま間髪を入れず、= LOVE「あの子コンプレックス」へ。失恋のほろ苦さを感じるアイドル曲でガラッと雰囲気を変えたかと思いきや、こぎみゅんの歌ってみた動画の中でもお気に入りだと話していた「ダーリンダンス」を歌唱。こぎみゅんリスペクトと思しき「みゅん!」の合いの手もかわいらしい、聞いていて楽しいカバーでした。

最後に歌ったのは、Pastel*Palettesの「きゅ~まい*flower」。ライブ全体を通して運動量がありそうな選曲でしたが、何度も花道を軽快に行き来するなど、楽しそうに歌って踊っていた因幡はねるさん。これから見る方は、キュートな振り付けも要チェックです。

▼チケットの詳細はこちら▼
https://v-fes.sanrio.co.jp/ticket

※配信で見る場合は、SPWNのチケットを購入すれば期間中のすべてのライブを見ることが可能。3月16日・17日には全公演をまとめて再上演するので、すでに終わってしまった公演もそちらで視聴できます。この2日間の公演についてはアーカイブ配信もあります(3月25日14:30まで)。

・公式サイト:https://v-fes.sanrio.co.jp
・公式X:@SANRIO_VFes


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