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VTuber 2023.10.18

次元を超え、活動の幅を広げるVTuberが少しずつ増加中 奏みみがライブ中にリアル姿に“変身”

バーチャルシンガーの奏(かなで)みみさんが、ぽっちゃり猫型と人型に加え、“リアル姿”で活動していくと発表。12月30日(土)に開催されるリアル姿でのワンマンライブ「進化論 – Volume “1”」に注目が集まっています。

奏みみさんは、2018年12月に身長60cmの “歌って踊れるぽっちゃり猫” としてTikTokやYouTubeにてデビュー。その後、「ライブハウスで長い手足で歌って踊りたい!」と願い、2020年にバーチャル上にて「人型」の姿で活動するようになりました。

2023年春に念願だった1stワンマンライブを池袋harevutaiで開催した奏みみさんは、「画面を飛び越えてみんなに会いに行きたい」「色んなイベントやフェスに出たい」「アーティスト人生で出来る限りチャンスを掴みたい」と思い、2023年10月、「人間」の姿に変身できるようになったとのこと。

決意表明オンラインライブとして「進化論 – Volume 0」をYouTubeで配信しており、リアルで歌唱する姿を見せました。12月30日(土)にはGRIT at Shibuyaにて「奏みみ2nd One Man LIVE-GRIT at Shibuya 『進化論 – Volume “1”』」を開催します。

VTuberの間で少しずつ増え続けている、“リアルボディ”の活用


(VALIS 新プロジェクト「VALIS IMAGINARY AKIHABARA」より)

奏みみさんだけでなく、VTuber姿とリアルの姿を使い分けながら活動している事例はあり、少しずつ増え続けています。今回の奏みみさんと似た事例としては、KAMITSUBAKI STUDIOVALISが挙げられ、ライブ中にデビュー前の過去を明かし、シルエット姿で登場していました。


ナギナミ YouTubeチャンネルより)


おめがシスターズ YouTubeチャンネルより)

他にも有名な事例としては、ナギナミのふたりが、2019年から「はんなま系VTuber」として、リアルボディを利用した上で、料理動画などを投稿していました。また、おめがシスターズのふたりは、顔アバターをリアルの体と合成する姿に移行し始め、ファンからは「部位チューバ―」と呼ばれています。

七海うららさんもリアルとバーチャルのパラレルシンガーとして活動しており、顔は隠すかたちでリアルボディ姿を披露しています。

こうした事例は、VTuber数が増え、活動形態が多様化した結果、視聴者にも徐々に違和感なく受け入れられはじめていることが背景にあると言えそうです。あおぎり高校などの大手のVTuber事務所では「現実の手だけを見せる」といったケースも増えており、今後どういった活動形態が生まれるのかにも注目したいところです。

(参考)プレスリリース


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