PlayStation公式YouTubeチャンネルで、VRデバイス「PlayStation VR2(PSVR2)」の解体動画が公開されました。
今回公開されたのは、PSVR2ヘッドセット本体とPSVR2 Senseコントローラーを分解した2本の動画。それぞれの設計者が分解作業を担当しており、PSVR2の特徴的な機能を動かしているパーツを紹介しています。
PSVR2本体では、ヘッドバンドとスコープを分解して解説。光をさえぎるライトシールドやホルダーなどを外していくと、トラッキングカメラや冷却システムなどが出現。ファンにはIPチップの冷却とともにヘッドセットを蒸れにくくする効果があるそうです。
さらに分解していくと、レンズ調整ダイアルで動くシャフトや光学ユニットが出現。IRユニット・IRカメラによりユーザーの目の動きを捉えているとのこと。IRカメラやレンズユニットにはガム状の部品を使うことで密閉を実現しています。
ヘッドバンドは、初代PSVRの感想で「頭の側面が痛くなることがあった」との声を受け、今回は前側を柔らかく、後ろ側を硬くするというアプローチによって、側面の締め付けを軽減しています。
PSVR2 Senseコントローラーの分解では、カバーを外すとトラッキングするためのリングが出現。リングには14個(他の場所にも3個)のIR LEDが内蔵されており、これらの光をヘッドセット本体のトラッキングカメラで捉えることでコントローラーの位置や向きを検知しています。
トリガーには指検知センサーを搭載。静電容量式で、グリップボタンやアクションボタン、スティックにも搭載されており、ボタンを押さなくても触れるだけで指を検知できるとのこと。グリップ内部のハプティックフィードバックユニットは、PSVR2専用に再設計されているそうです。
なお、本映像は分解を推奨するものではなく、分解や改造は、火災や感電、けがの原因となるとのこと。また、分解/改造が行われた形跡がある場合、修理/交換をお断りする場合があると説明しています。
(参考)プレスリリース、公式YouTube