Oculus VR社の創業者パルマー・ラッキー氏が、Facebook上のOculus Rift開発者コミュニティに投稿し、6月のE3で展示されていたProject Morpheus向けコンテンツ『サマーレッスン』と『SEGA feat. HATSUNE MIKU Project: VR Tech DEMO』の感想をコメントしました。
パルマー・ラッキー氏は、アニメ『ソードアート・オンライン』や初音ミクといったコンテンツが好きという日本びいき。E3で日本に焦点をあてたコンテンツについて日本人のコミュニティに感想を伝えたいとしてバンダイナムコの『サマーレッスン』、SEGAの『SEGA feat. HATSUNE MIKU Project: VR Tech DEMO』2作品それぞれの体験を振り返りました。
『サマーレッスン』に関しては、体験自体は非常に面白く、ラストのドッキリも楽しんだ模様。「現実よりもアニメの世界に近いスタイルだが、ギターのピックを探して彼女が自分の方に近づいてきた時などは、まさに自分と一緒に別の人がいるような感覚になった」とのこと。「もし彼女のアバターの中に他のプレイヤーがいて、Oculus Touchのデモのようにリアルタイムで動き、ボイスチャットで話せたら、より現実のように感じただろう」と語っています。
これまでの女子高生が登場するものではなく金髪のアメリカ人女性に日本語を教えるという内容に変更されたことについては、「アメリカ人が日本語を教えるというシチュエーションは想定しにくいため、日本人のプレイヤー向けのコンテンツだったのではないか」と、設定上、没入感にやや違和感があったことに言及しています。また、全体的には評価する一方で、「彼女の語るストーリーはやや平凡で、声はイマイチだった」と厳しいコメントも残しています。
初音ミクのライブは、MMDを使って制作された非公式のコンテンツを既に体験しているため、「ミクのコンテンツが増えることは素晴らしいが、既に非公式にミクのコンテンツが開発者コミュニティによって多く作られてる」とのことで、あまり斬新さを感じていなかった様子。PS Moveコントローラーを使ってリズムに合わせて腕を振ると振動することでフィードバックが返ってきたことが唯一のインタラクションだったとコメントしています。
パルマー・ラッキー氏は投稿の最後で、「E3ではOculusは日本らしいコンテンツを展示しなかったが、将来は…」と日本向けのコンテンツにも関心があることをほのめかして締めくくっています。
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