PSVRのコンテンツ「アポロ11号」や実際の宇宙飛行士の訓練ツールなど。実際には体験が難しいことを実現できるVRならではの特性を生かし、宇宙をテーマにしたVRコンテンツは数多く制作されています。VRであれば土星の環を散策するといったことも可能です。
フランスのVRスタジオOrbital Viewsが制作した「Overview」もまた、宇宙の魅力を伝えるコンテンツの1つです。我々の地球が存在する銀河系の端、そしてその先まで、ドキュメンタリー調の語りと共に30分間の旅へと誘います。
教育にも役立つ実力派コンテンツ
Orbital Viewsは研究、科学、教育分野に注力しており、2016年には初めてパラボリックフライト(放物飛行)にVRヘッドセットを用いたスタジオでもあります。月の重力シミュレーションや、VRを使ったリハビリツールなどを開発しています。
「Overview」はNASAや欧州宇宙機関(ESA)でも教えた経験を持つAmaury Solignac氏が制作・監修を行った本格的な作品です。
「Overview」にはインタラクティブな要素も含まれています。月や小惑星、彗星は正確な軌道を描き、視聴者はその太陽系を飛び回ります。
コンテンツを体験したメディアVRScoutの記者によれば、記者自身も、またその7歳の姪も、非常に感銘を受けた、とのこと。特に子供にとっては、STEM(Science, Technology, Engineering and Mathematics)教育にも役立つのではないかと、記者は感想を述べています。
実際に、2018年のGame Developers Conferenceでは「Best Education Experience(最優秀教育コンテンツ)」の賞も受賞しました。
HTC Vive、Oculus Rift向けリリース中
この「Overview」はカンヌ映画祭などでも上映されています。3月からHTC Vive向けにリリースされていましたが、最近Oculus Rift版も公開されました。Oculus Store、Viveport、Steamで9.99ドルにて購入できます。
コンテンツを手掛けたSolignac氏は、「『Overview』はNASAやESAの画像データを特徴としており、現在出ているVRコンテンツの中では、最も正確に宇宙を表現しています」と話しています。
このように「Overview」は、私たちの住む宇宙に思いを馳せるきっかけとなるVRコンテンツです。ダウンロードはそれぞれこちらから。
(参考)VRScout
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