いちから株式会社は3Dライブ配信用新アプリ「3Dにじさんじ」を、VTuber(バーチャルユーチューバー)グループ「にじさんじプロジェクト」所属のライバーへ配布開始したことを発表しました。
「3Dにじさんじ」は、3Dライブ配信をより簡単に出来るために開発されたもので、配信にはiPhoneX内の「Face Tracking with ARKit」および Oculus Riftのコントローラ「Oculus Touch」が利用されています。これにより、大きな機材や空間(スタジオ等)が必要であった3D表現による配信が1人でも行えるようになったとのこと。
「にじさんじプロジェクト」でのアップデートモデルは、現在3Dモデルを既に公開している「月ノ美兎」「樋口楓」「 静凛」「物述有栖」「剣持刀也」「える」「家長むぎ」バージョンが完成しており、今後所属ライバーの配信にてお披露目を順次実施していくと発表しています。
「3Dにじさんじ」の詳細
「3Dにじさんじ」のコンセプト・特徴として、下記が挙げられています。
コンセプト
・1人でも3Dライブ配信が出来る。
・自宅からでも3Dライブ配信が出来る(スタジオ使用が必須ではない)。
・自然な3Dモデルの動きを実装。
・今後のアップデートが容易なシステムの構築(新たなライバーへの実装/アプリ本体のアップデート)。
特徴
「3Dにじさんじ」では、顔認識をにじさんじライバーに既に配布しているiPhoneXにある「Face Tracking with ARKit」 にて行います。
それを配信PC内の「3Dにじさんじ」アプリに送りモデリングに反映させるため、一般的な3D配信に使用するヘッドマウントディスプレイを付けずにライブ配信が出来ます。これにより、長時間配信への考慮もなされています。また手の動きのモーションは、Oculus Riftのハンドコントローラ「Oculus Touch」と2台のセンサにて行うため、無線と簡易的なシステムで手の動きを実現出来ます。
また、新たにライバーのモデルを追加する際や、既存ライバーのモデルの修正・追加をなるべく容易にする設計も特徴としています。3Dモデルへの追加実装(季節物の小物を取り付けるなど)が少ない工数で実装でき、今後新たなライバーの3Dモデルのデザインが完成したとき、元の3Dモデルの完成度が一定以上あれば「3Dにじさんじ」アプリへの実装は数日程度で行えるとのことです。
(参考)いちから株式会社