Home » 集えクリエイター!「VRの世界を作る」NEW VIEWアワード開催 最高賞金約220万円


イベント情報 2018.05.25

集えクリエイター!「VRの世界を作る」NEW VIEWアワード開催 最高賞金約220万円

25日、株式会社Psychic VR Lab、株式会社パルコ、株式会社ロフトワークの3社は共同でVRコンテンツを募る世界規模のアワード「NEW VIEW AWARDS 2018」の開催を発表しました。大賞となる金賞の賞金額は2万ドル(約220万円)。

[ads]

株式会社Psychic VR Labが提供するVR作成ツール「STYLY」を用いてプログラミング不要で“世界”を作れることから、まだVRを体験したことのないクリエイターも含め、新たな表現としてVRの利用を広げていく目的で開催されます。

24日には、その詳細を伝える発表会が開催されました。

テーマは「超体験をデザインせよ」

NEW VIEW AWARDS 2018の作品応募期間は、6月1日から7月31日の2ヶ月間です。条件はVR作成ツール「STYLY」を使って作られたコンテンツ。STYLYは、他のツールで作った音楽や3Dモデルなどを統合することができるため、最終的にSTYLYで完成された作品であれば条件を満たします。すでに発表済みの作品も応募可能です。

テーマは、「超体験をデザインせよ」とのことで、体験そのものを伝えることできるVRの特長を活かした作品が求められています。

賞は、2万ドルの金賞など以下の通りです。今後さらに数を増やすとのこと。

ゴールド / Gold (1作品) 賞金 20,000ドル
シルバー / Silver  (3作品) 賞金 5,000ドル

・PARCO賞(1作品):後日発表
・松武秀樹賞(1作品):後日発表
・KALEIDOSCOPE賞(1作品):Kaleidoscope賞の受賞証明書、1ヵ月のインターンシップ
・CINRA賞 (1作品):後日発表

8月末までに一次審査を完了し、選出されたファイナリストの40作品をパルコ内のギャラリーにて展示、各賞を決める最終審査は10月上旬を予定しています。

審査基準は、新しさ(独自性)、体験、インパクトの3項目と発表されました。審査員には、日本国内から、m-flo、編集者の伊藤ガビン氏、音楽家の松武秀樹氏、株式会社パルコの泉水隆氏ら、海外からアーティストの陳怡潔氏(台湾)、KALEIDOSCOPEのRené Pinnell氏(米国)の6名が発表されています。24日の発表で登壇した審査員からは応募に向けて以下のようなコメントがありました。

「勢いのある作品を見たい。ぜひやりきって自分の世界を作っていただきたい」(伊藤ガビン氏)
「誰もが持っている、自分のDNAを表現する作品を見てみたい。音楽も提供するので使ってもらいたい」(松武秀樹氏)


審査員を務める伊藤ガビン氏、松武秀樹氏、泉水隆氏(左から)

STYLYを使うことでハイエンドPCがなくても手軽に制作

NEW VIEW AWARDS 2018は、日本国内で開催されているVR関連のアワードの中でも特徴的なターゲットを設定しています。それが、主催する3社の合同プロジェクトNEW VIEWが取り組んできた、次世代クリエイターの育成と発掘です。クリエイターをターゲットにし、「新たな表現手法」であるVRを使った作品の応募を呼びかけています。

そこで鍵を握るのが応募の条件にもなっているツール「STYLY」です。STYLYは目的として「クリエイティブをもっと身近に」(株式会社Psychic VR Lab CEO 山口征浩氏)を掲げています。クリエイターは「STYLY」を使うことでプログラムを書かなくても、応募作品を作ることができます。

・クラウドでVR空間を作り、体験を届ける
・ブラウザで制作できるのでVR対応PC不要
・利用は無料
・主要なVRヘッドセットに対応
・色々なクリエイターが使う制作のクリエイティブツールを統合

現在、STYLYが対応しているヘッドセット一覧。23,800円から購入できる一体型VRヘッドセットOculus Goにも対応予定とのこと。

ハイエンドなVRヘッドセットとVR対応PCを持っていない人でも、下記の制作フローでVRコンテンツ制作を進めることができます。ハイエンドPC等が不要な点で、一気に制作しやすくなると考えられます。

・普段使っているPCからブラウザでSTYLYにアクセスし作品を制作
・クラウドで保存されているものをMirage SoloやOculus Go(今後予定)などのVRヘッドセットで随時確認

クリエイターにとっての「世界を創る」面白さ

発表会では、これまでSTYLYを使って作品を制作したクリエイターが登壇し、VRの作品を作る面白さなどを語るトークセッションが設けられました。

映像作家の大月壮氏は、「『Tilt Brush』(※)をやって本当にびっくりした。未来だなと思った。映像は鑑賞だけど、VRは体験という要素があるので面白い。映像を作り始めたときに驚いたのと、同じ驚きを感じた」と興奮した口ぶりで話していました。

※Tilt Brush:VRで空間に絵を描くことのできるツール。このツールで制作した3DモデルもGoogleのPolyというサービスへアップロードし、STYLYに取り込むことがでできる。

グラフィックアーティストのSTEREO TENNIS氏は、「一方通行でしか見えなかったものが新しい見え方になった。クリエイターにとって、自分の作品の中を歩けるのはこれまでにない体験。最初は何を作ればいいか分からなかったが、自分で空間の設定を「町」と決めてからは一気に作ることができた。VRはまだ一方的に体験するものという印象が強かったが作れるというのはやはり楽しい」

同じく、グラフィックアーティスト/アートディレクターの伊波英里氏は、「ただ世界を創るだけではなく、「読む」というアクションを加えてみた。普段は平面なので、3Dデザインはできないと思っていたが、自分のこれまでの作品も感覚的に置くことができたので楽に作れた」と話しています。

主催によると、目指す応募作品数は1,000点とのこと。ワークショップなども国内外で開催しながら進めていく予定。

筆者も国内外のシーンを見ていますが、海外ではアーティストがVRを使って作品を作る事例が出てきているが、日本では相対的に少ない印象を受けます。NEW VIEW AWARDをきっかけにVR作品を作る面白さに開花するクリエイターが増えることに期待したいところです。

応募はNEW VIEW AWARD公式サイトから可能です。


VR/AR/VTuber専門メディア「Mogura」が今注目するキーワード