文部科学省は6月25日、「新時代の学びを支える先端技術活用推進方策」の最終まとめを公表しました。この方策には、教育現場においてICT環境(IT環境)を基盤とした先端技術や教育ビッグデータを活用する方策とロードマップがまとめられています。その中で、VR/ARを活用した取り組みも盛り込まれています。
VRを活用した方策では、通常では経験できないことを疑似体験させることで、言葉や映像を通じた指導だけよりもより効果的な学びを得ることができるとしています。活用のイメージとしては月や深海に行ったかのような疑似体験ができる授業の実施などが挙げられています。
一方ARでは、調べ学習などへの活用が考えられています。ARは現実の世界にリアルタイムでさまざまな情報を付加できるため、興味を引いたものに対してすぐに必要な情報が提供されるといった活用が想定されています。
VR/ARを活用する上での留意点も
本まとめではVR/AR活用の留意点も挙げられています。VRでは「リアルな疑似体験が現実社会においても恐怖心や嫌悪感を抱くことにもつながる可能性があることに留意が必要」、ARでは「機器等の操作に気をとられた事故等に注意が必要」などとしています。
本方策には、本文と概要がありいずれも文部科学省のホームページで閲覧可能です。
【概要】新時代の学びを支える先端技術活用推進方策(最終まとめ)
【本体】新時代の学びを支える先端技術活用推進方策(最終まとめ)
(参考)文部科学省