Home » Meta Quest 3ではビジネス向けの「Meta Quest for Business」が復活。Windows 365対応や日本展開も


業界動向 2023.09.29

Meta Quest 3ではビジネス向けの「Meta Quest for Business」が復活。Windows 365対応や日本展開も

Metaは9月28日、新型VR/MRヘッドセット「Meta Quest 3」を正式発表しました。同社はゲームなどのエンターテイメント、フィットネスでの利用などに加えて、企業における利用についても言及。Microsoftの「Windows 365」が対応するほか、法人用のサービス「Meta Quest for Business」を展開することを明らかにしました。

Meta Quest 3は、前世代機のQuest 2に比べ、解像度の約30%の向上、装着感の改善などVRヘッドセットとしてのアップデートが加えられています。ヘッドセットを装着したまま周囲の環境を見つつ、バーチャルな情報を重畳するMR(Mixed Reality/複合現実)機能が搭載されており、デバイスとして大幅にパワーアップしました。

ビジネス活用進むVR/MR、Meta Quest 3も本格対応

Meta Quest 3に関する発表の多くは一般消費者向けであり、用途もゲームや動画視聴などのエンターテイメント、フィットネスなどが大半を占めています。一方で、VRやMRは企業におけるビジネスの現場でも利用が着実に進んでいます。2022年に発表されたVR/MRヘッドセット「Meta Quest Pro」では、各種ビジネスツールの統合なども発表され、Metaがビジネス分野も意識していることが伺えます。

Meta Quest 3もその流れを引き継ぎ、マイクロソフトの「Windows 365」対応が発表されています。Windows 365はマイクロソフトが展開する「クラウドPC」。同社純正のブラウザ「Edge」を始め、WordやExcel、Powerpointなどの各種ツールのウィンドウを、Meta Quest 3で空間的に表示して作業できます。


(Meta Quest 3からクラウド上にあるMicrosoft Windows 365にアクセスし、Edgeや各種ビジネス・業務用ソフトウェアを使用できる)

ビジネス向けのサブスクリプションサービスも

さらに、法人向けのサブスクリプションサービスMeta Quest for Businessが発表されました。法人向け価格でQuestシリーズの購入ができるほか、ユーザーやデバイス、アプリケーションの管理を一括で行えるツールが利用できます。複数ユーザーが一台のQuestシリーズを共有できるほか、管理者向けの24時間サポートが受けられるといったメリットもあります。

Metaは数年前からビジネス向けサービスを展開してきましたが、様々な制約から、日本国内の企業は導入が難しい状況が続いてきました。しかし「Meta Quest for Business」の公式サイトでは、対象国に日本が含まれており、今後の本格的な日本向け展開に期待ができそうです。


(Metaの公式サイトでは、Quest 3だけでなくQuest 2、Quest Proもラインナップされている)

参考)Meta公式サイト


VR/AR/VTuber専門メディア「Mogura」が今注目するキーワード