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VTuber 2019.12.21

勝ち抜くのは誰だ?「第2回マリオカートにじさんじ杯」直前練習レポート

いよいよ開催となる剣持刀也主催「第2回マリオカート にじさんじ杯」。総勢67名ものライバーが参加するマリオカート8DXの大会で、予選は21日(日)、決勝は28日(日)の予定である。
 

これまで本番に向け、多くのライバーが大会に向けて練習配信を実施してきた。初心者から熟練者まで練習に励んでおり、さまざまなドラマが生まれ続けている。今回は前大会の「第1回マリオカート にじさんじ杯」も含め、ライバーたちの練習時の様子を紹介しよう。

第1回マリカ杯 成瀬 vs. 葛葉 vs. 神田の三つ巴

マリカにじさんじ杯【決勝】

剣持刀也主催のマリオカート大会は「第1回マリオカート にじさんじ杯」が2018年12月(予選16日、決勝翌年1月5日)に開催された。参加者は総勢34名。大会まで”コソ練”をかなりの数詰んでいた葛葉をはじめ、予選・決勝で緊張しながらも大逆転劇を見せた成瀬鳴、熟練の腕前で3位を手にした神田笑一など、ライバーごとの個性が浮き彫りになる大会となった。予選から熱い試合が行われ、結果的に成瀬鳴が優勝を勝ち取った。

当時のにじさんじでは、2018年7月開催の「にじぱぶじ(にじさんじPUBG)」や12月頭開催の「78時間耐久スマッシュブラザーズリレー」などの大型コラボが行われていたが、その中でも最大規模の大会であった。

笹木咲、念願のマリカ杯出場!

もうちょっとで大会やああああああっ!【笹木咲/にじさんじ】

第2回マリカ杯で注目されているライバーのひとりが笹木咲だ。彼女は2018年10月に1度にじさんじを引退しており、その後2019年1月に復帰したため、第1回マリカ杯へ参加することができなかったのである。その当時の心境は彼女が歌った「笹木は嫌われている。」(「命に嫌われている」カバー)で聴くことができる。そうした活動の甲斐あってか(?)、本大会で笹木咲は試合だけでなく、一部のレースの実況も担当することになった。

そんな彼女のマリカ練習は実にひたむき。ひとつのコースをひとりで徹底的に練習しつづけるストイックさから、今大会にかける情熱がうかがえる。その姿勢に惹かれ、元日本代表のB!KZO氏アドバイスをする展開も見られた。かつての引退試合で見せた煽りが今回も発揮されるのか、楽しみである。

プロの指導で劇的に成長した叶のテクニック

マリカ8|元世界1位に教えてもらうマリオカート with Bosnaさん!【にじさんじ/叶】

第1回マリカ杯では5位に落ち着いた叶。しかし、2018年に開催された「だいさんじ杯」では、洗練されたプレイングに加え、チーム戦を利用した他プレイヤーへのアイテム指示なども行い、マルチタスクぶりを発揮していた。

今回の練習では、マリオカート元世界ランク1位で、マリオカートツアーでも世界ランクを誇る実況者ボスナ/Bosnaを指導に迎えた。ボスナ/Bosna氏のプレイは「【検証】元世界1なら3周遅れでも勝てる説#414【マリオカート8DX】」などのネタプレイも披露するほどの余裕を見せる実力者だ。

約12時間にわたる一対一の練習で、叶はミュートシティでのインコースどりやアイテム利用法について積極的に質問。視聴者側も2人の会話を通して、このゲームの奥深さを知ることができた。翌日の葛葉との練習では、自身で操作の可能性を模索したり、葛葉を煽ったりと、伸び伸びとシタプレイングを見せた。ちなみに彼の成長が気になるのか、剣持刀也も配信を視聴していたようだ。

本番でプロから指導されたテクニックがどれだけ発揮されるのか、注目だ。

星川サラ 猛特訓で着実に実力を伸ばす

【マリオカート】最強のカートを手に入れる&コース練習!★星川サラ【にじさんじ】

にじさんじポケモン剣盾杯」では負けず嫌いぶりを見せた星川サラ。マリオカートは得意なようで、神田笑一やドーラ、ベルモンド・バンデラスらとコラボした際も常に上位をキープし、神田笑一と張り合っていた。

配信では自身の苦手なコースのショートカットを何度も繰り返し練習し、「無理に行かない方が良いかもしれない」と自己分析するなど、大会に向けて着実に戦略を組んでいる。コメント拾いと受け答えもこなしており、まだまだ余裕があるようだ。

一方で彼女と仲の良い同期のフミは「ドリフトって……?」と首をかしげるなど、なかなか前途多難な様子である。

もうポンとは呼ばせない! 葉加瀬のドリフト超特訓

【マリオカート8DX】ドリフトの壁【にじさんじ/葉加瀬冬雪】

あまりのゲームプレイの下手さにリスナーから心配されてしまう女子高生・葉加瀬冬雪。特に「マリオメーカー」では同期に心配されるほどの迷プレイを見せたが、「マリオカート」は比較的得意なようだ。

コースアウトやインコース攻めに気を遣いながらドリフトを安定させるため、NPCを相手に練習することに。コーナーでのタイミングの見極めを2時間弱黙々とこなしていった。しかし「理性を働かせるマリオカートをする」と発言しながら、逆ハンドルでコースアウトしかける展開も…。持ち前の理性が果たして発揮されるのか、期待したい。

ホストは大会のダークホースとなるか?

【マリオカート8DX】5位以下で即終了!!誰か俺を止めてみろ【にじさんじ】

「夜王国(ナイトキングダム)」のひとりとして11月にデビューしたホスト・不破湊も今回のマリカ杯に参加予定だ。テンションの高さと実況は評価が高く、自身のプレイの狙いを的確にコメントしている姿が見られる。

ただし彼の弱点はおそらく緊張。コースアウトが目立った一方でインコース攻めなどのプレイは的確にこなしていたことから、対人戦や配信での緊張感がプレイを鈍らせているのかもしれない(と著者は推測する)。この配信のアーカイブ時間は約20分。レース開始は15分過ぎから。「え?」と思った方にはぜひ確認してほしい。

果たして優勝は誰の手に?

大会が近くなるにつれ、多くのライバーたちが練習を本格化しはじめた。ここで他のライバーたちにも注目してみよう。

アルス・アルマルは失敗時にあげる奇声と、ハンドルを握る際のハイテンションが話題だが、プレイスキルはなかなかのもの。紅白饅頭では視聴者参加でも1位に輝き、笹木咲との試合では、彼女の裏切りに合うなどエンターテイメントにあふれたプレイが魅力だ。

月ノ美兎は深夜明けテンションで臨んだマリカ配信で、シモネタを存分に炸裂。ファンに向かって自分の上手さを自慢した直後にコースアウトして最下位に陥る展開もあり、リスナーを飽きさせない配信を繰り広げた。かつて樋口楓とプレイしたマリカの時よりも上達しているようにも見えた。

椎名唯華はホロライブ杯で優勝した湊あくあに指導を請い、プレイスキルを磨いた。2人とも集中して黙々とプレイする場面は真剣そのもの。剣持刀也ともコラボし、お互いの腕を競い合った。

鈴木勝は「視聴者参加型!1位を取ったら即配信終了」という配信で、まさかの11時間超えという記録を出した。完結まで決して諦めない粘り強さに、ファンは称賛を送っていた。

また、自分が勝つためにリスナーに”忖度”を求めるライバーも少なくない。皇女リゼ・ヘルエスタが今回そういったネタを見せた。なお、本番ではライバーどうしの戦いのため、忖度は期待出来ないだろう。

また、にじさんじ杯に寄せてキズナアイ杯で圧倒的力量で優勝したupd8所属・歌衣メイカよりアドバイス動画が投稿されている。

上位予想では神田笑一や笹木咲がランクイン。一方で下位予想では鷹宮リオンと郡道美玲が挙げられた。予選、本戦ともに楽しみな大会である。

執筆:Aikawa Hasma (Twitter:@arg_Aikawa_)


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