Home » 自宅から熱狂 世界で盛り上がる“VRライブ”


音楽・ライブ 2019.09.21

自宅から熱狂 世界で盛り上がる“VRライブ”

米国のバイオリニストでありダンサー、そして作曲家と多方面で活躍するリンジー・スターリングが、8月26日にVRでのライブコンサートを開催しました。9月20日現在、コンサートを録画した動画の再生数は48万回超、Facebookでも30万回超を記録しています。

このVRコンサートはスタートアップWaveVRと協働で行われたもの。WaveVRは2018年に600万ドルの資金調達に成功しており、過去にもエレクトロニカミュージックグループのThe Glitch Mobやイラン出身アーティストAKTUALなど、様々なコラボを行っています。

世界中から参加できるVRライブ

スターリングはVRコンサートで、1時間半に及ぶパフォーマンスをリアルタイムで披露しました。5枚目となる最新アルバム「Artemis」に収録されている楽曲に合わせ、VR内に生成されたアバターがギターを弾き、歌い、ダンスを踊ります。その姿はVRライブ中継で世界中に配信されました。

コンサートの様子を、スターリングは次のように語っています。

VRでパフォーマンスしていたのはまさしく私自身であり、私の動きそのものでした。世界中の人とこの経験を共有することができたと思います。

視聴者の持つエネルギーが画面越しに伝わってくる体験は、非常にクールでした。現実世界では絶対にできないショーを行えたことは本当に楽しかったです。

VRライブコンサートでは、音楽とスターリングの動きに合わせて世界が動的に変化していきます。スターリングの仕草ひとつで、コンサート会場はサイバーパンク風の都市や静かな洞窟に変化し、花が咲いたり光が拡散されるなどのエフェクトも満載です。ライブ当日には視聴者はコメントを送ることも可能で、コメントにスターリングがリアルタイムで返答するという一幕もみられました。

“VRライブ”の可能性

世界中の人とリアルタイムで共有できるVRコンサートは、注目を集めつつあります。2019年2月、世界的な人気を誇るバトルロイヤルゲーム「フォートナイト」では、アーティストであるDJマシュメロがVRライブを行いました。

関係者発表では約1,000万人のユーザーが参加したと言われており、日本武道館の最大収容人数は約14,471人ということを比較してみても、その規模の大きさがうかがえます。

(参考)VRScoutWaveVR
Mogura VRはVRScoutのパートナーメディアです。


VR/AR/VTuber専門メディア「Mogura」が今注目するキーワード