Home » 舞台裏は“濃い濃い”が充満!? 輝夜月×日清焼そばU.F.O.ギネス記録挑戦レポート


VTuber 2019.07.06

舞台裏は“濃い濃い”が充満!? 輝夜月×日清焼そばU.F.O.ギネス記録挑戦レポート


 6月24日(月)、VTuber輝夜月さんと日清焼きそばU.F.O.のコラボ企画日清焼きそばU.F.O. SPACE CHALLENGEが行われました。
この企画は、モンゴル共和国の草原から、輝夜月さんを搭乗させた日清焼きそばU.F.Oのパッケージを宇宙へと打ち上げ、歴代最高高度からのスマートフォン生配信に挑戦するもの。その模様はYouTube上で生中継され、過去の高度18.42kmという記録を大幅に更新! 無事、ギネス世界記録として公式に認定されました。

一方、都内スタジオには記者会見席が設置され、吉田ニッポン放送の吉田尚記アナウンサーをMCに、作家の豊田巧さん、そして「マキシマム ザ ホルモン」の皆さんが集合。輝夜月が宇宙へと向かう様子を皆で実況中継しました。今回は、会見席から見た実況の模様をレポートします。

責任者のクビがかかっている!? ピリピリしたムードで始まった記者会見

記者会見当日、開場の約15分前にスタジオに到着すると、バタバタとスタジオ内を移動するスタッフたちの姿が。

「すみません! 開始直前までリハーサルを重ねていまして、もう少々お待ちいただけると幸いです」と声をかけられ、現場には早くも緊張が漂っていました。

準備終了後も会見席はなぜかピリピリとしたムード。後ろ席でしきりに打ち合わせを重ねるスタッフたちの声が聞こえます。そこに、登壇していた吉田アナが記者たちに向けて現在の状況を説明しました。

「記者の方々は気軽に見てくださっていいんですけど、(今回の企画は)意外に難易度が高いそうです。スタッフが緊張している感じなのは、そういうことです。うまくいかないと、わりと大きめの(役職の)責任者の方に大変な重圧がかかる可能性があるみたいで(笑)

そのアナウンスから、記者やカメラマンたちにもスタッフたちのプレッシャーが伝わり、会見は、事件現場のインタビューのような重いムードで始まりました。

業界初? 焼きそばを食べながら見守る打ち上げ中継


吉田アナと作家・JAXA宇宙教育指導者の豊田巧さんが着席すると配信がスタート。今回の企画にあたっては「開発者の協力で何度もテストを繰り返したが、一度も成功していない」ことが明かされ、現場は動揺。さらに肝心の打ち上げられる機体モデルが発表されると、そのあまりの雑さに、会場中があっけにとられ、静まり返る事態となりました。


(機体モデル。思わず「機体とは一体……?」という声が漏れる)

しかし、今回の主役である輝夜月さんの声がモンゴルから中継されると雰囲気は一変。今回の挑戦に「がんばってぇ、行ってみたいと思いますぅ」と若干気の抜けた挨拶をして、会場の雰囲気を和ませました。また、豊田さんの実の息子がVTuberである事実が明かされると、輝夜月さんは大興奮! 打ち上げ前からいつものハイテンションな姿を見せてくれました。

打ち上げ直前はスタッフから記者たちに「日清焼きそばU.F.O.」が配られ、全員で食べながら発射を見守ることに。


(焼きそばを食べながら記者会見を受ける日が来るとは思いませんでした)

各々がお湯を入れている間にも、会見席には濃い濃いソースの匂いが充満。吉田アナが「あぁ!いい香り!大人の仕事を優先して(焼きそばを)取りに行かなかった記者の人たち、ちょっと後悔してるでしょ?」とコメント。

ほぼ全員で焼きそばをいただきながら中継を見ていると、カウントダウンがスタート。ホルストの組曲「木星」に合わせてバルーンが発射され、輝夜月さんが「いってきま~す!」と元気よく挨拶。地上からグングンと離れていきます。その光景に豊田さんが「打ち上がっただけで感動してきた」と、バルーンに向けて、大きく両手を振っていました。

「マキシマム ザ ホルモン」登場! パッケージにこっそり“アレ”を混ぜる

輝夜月さんを乗せた日清焼きそばU.F.Oのパッケージが順調に上昇していく中、「マキシマム ザ ホルモン」メンバー全員が応援に駆けつけました。もともと、輝夜月さんとはCMで楽曲を提供した縁もあり、今回の企画を応援をすることになったとのこと。

実は、今回打ち上げられたパッケージのパーツの割り箸は自分たちが選んだものであると、マキシマムザ亮君さんがコメント。「いいささくれができたやつを選んで、その中にこっそり自分のドレッドの一部を混ぜました」と話し、会場の笑いを誘いました。

輝夜月さんと中継で和気あいあいとトークを展開しているうちに、バルーンはさらに上昇して、成層圏に突入。そして開始から約40分。ついに目標の18.42kmに到達し、ギネス世界記録を超えました。

「こんなに感動するとは思わなかった」「ちょっとカメラとか忘れて泣けてきますね」と、登壇者たちがガッツポーズをして感動を共有し合っていると、輝夜月さんは「降ろしてー!」「ヒマー!」と絶叫。その間にも現地のモンゴルでは、ギネス認定員から認定証が渡され、正式記録となりました。

ホルモンにとって輝夜月は孫? 「宇宙へ飛んで大きくなった」



配信終了後は、会見席では記者が登壇者たちを囲んでのインタビュー。吉田アナが輝夜月さんに感想をたずねると「宇宙とか、機体とか、ギネスとか、よく分かんなかったけど、楽しかったです!!」と発言。「それがいい!」「月ちゃんが笑ってくれるんやったら、それが一番や!」とマキシマム ザ ホルモン全員が同意しはじめ、吉田アナに「(輝夜月さんは)孫ですか?」と突っ込まれる一幕も。メンバーにとって輝夜月さんは身近な存在になってきていると話しました。

「また楽しいコラボしたいです!」と輝夜月さんがスタジオに呼びかけると「ちゃんとマトモなコメントも話せるんやな……」「宇宙に飛んでちょっと大きくなったのかな……」と、メンバーそれぞれが思いを馳せ、これからのコラボを楽しみにしたいと表明。

次回のプロジェクトについて、登壇者が地下やブラックホールなどの候補地を挙げる中、吉田アナが「VTuberは生身の人間が行けないようなどんなところでも行けるのが強みですよね」と話し、会見は終了しました。今回、輝夜月さんがギネス記録更新に成功したことで、VTuberの活躍の幅は大きく広がったといえるでしょう。


VR/AR/VTuber専門メディア「Mogura」が今注目するキーワード