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プロモ・マーケティング 2019.02.22

スペインの航空会社、旅客機内でのVRの試験運用をスタート

スペインの航空会社、イベリア航空が、バルセロナとミュンヘンに拠点を構えるスタートアップInflight VRと提携を締結しました。
今回の提携に伴いイベリア航空は、同社の旅客機内で提供する新コンテンツに、Inflight VRのVRシステムを試験的に採用します。

Inflight VRは、航空機内での使用に特化したVR運用の研究と提供を行っている企業です。Inflight VRのシステムは、一体型VRヘッドセットPico G2にインストールされて動作します。

同システムでは、VR動画やVRゲームの他に、通常の映画などの視聴も行えます。イベリア航空によると、今回、同社の旅客機に導入されるシステムは、VRコンテンツのみを利用可能な状態に設定されるとのことです。

まずは2路線で提供開始

Inflight VRのVRシステムは、2つの国際線の路線に導入されます。導入される路線は、マドリード発、ニューヨーク着の便と、マドリード発、テルアビブ着の便です。乗客は、6ユーロ(約750円)で、システムがインストールされたPico G2をレンタル出来ます。マドリードとニューヨーク間の便には、21台のPico G2が配備され、マドリードとテルアビブ間の便には12台のPico G2が配備されます。

Forbesによると、今回のPico G2の導入に際しイベリア航空は、クルーにVRヘッドセットの取り扱いに関するトレーニングを行わなかったとのことです。イベリア航空は、旅客機に搭載されるPico G2には取扱マニュアルが付属し、VRヘッドセットの利用者は、マニュアルを参照することで着脱やコンテンツの利用を行えると説明しています。

半年後に最終判断

今回の旅客機へのVRシステムの試験導入は、2019年2月から行われます。試験運用は半年間継続されます。イベリア航空は2019年8月に、本格的にVRコンテンツを採用するか否かの最終的な判断を行います。

(参考)Forbes


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