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Meta Quest 2020.03.23

「ゴールデンアイ 007」オマージュのVRFPSがQuest向けに制作中

「Half-Life Alyx」の発売が間近となる中、ある開発者のグループがOculus Questで「ゴールデンアイ 007」にインスパイアされた新作VRFPSの制作に取り組んでいることが話題を呼んでいます。

ゴールデンアイ 007」は1995年上映の映画「007 ゴールデンアイ」を原作にした、1997年発売のNINTENDO64向けゲームソフト。販売を任天堂、開発を「スーパードンキーコング」シリーズで知られるイギリスのゲーム開発会社「レア」が担当し、全世界で800万本以上を売り上げる爆発的な大ヒットを記録しました。日本国内でも、FPSというジャンルを一般に知らしめた名作と知られ、特に最大4人まで参加可能な対戦モードは今なお語り草になっています。2011年には、Eurocom開発の現代リメイク版がWii向けに発売されました。(※海外では後にPlayStation 3、Xbox 360、PC版も発売)

(上記動画は2020年2月7日時点のバージョン)

今回、Quest向けに制作されているのは「00Quest」と名付けられたもので、「ゴールデンアイ 007」で最も象徴的なマルチプレイに焦点を当てた特化型。シングルプレイのミッションモードは収録されない模様です。ゲームプレイも、銃火器や007シリーズお馴染みの秘密兵器を用い、相手との銃撃戦に興じるNINTENDO64版準拠のもの。グラフィックも当時の雰囲気を再現する意図で、ローポリゴンを採用した独特なものになっています。

(敵は登場せず。武器も「サイレンサー付きワルサーPP7」の最大発射弾数がNINTENDO64版と異なります。)

開発チーム「The Dev Den」のFacebookRedditYouTubeチャンネルでは、制作過程を進捗する動画も公開中。NINTENDO64版のミッションモード、対戦モード双方に登場した「化学工場」のステージがVRで再現されており、実際に動き回れる様子が確認できます。同ステージの象徴である男子トイレ、木箱、化学実験室など、ロケーション周りも忠実に再現されており、原作を知る人であればニヤリとしてしまう仕上がりです。操作系もVR向けにアレンジされており、ハンドトラッキングもサポートしているとのこと。

非公式の作品のため、VR版「ゴールデンアイ 007」としてリリースするのは困難を極めると思われます。ただ、開発チームは新作として制作に取り組んでいるため、最終的にはオリジナルのVRFPSとしてお披露目される可能性が考えられます。ここからどのようにゴールデンアイオマージュの新作へと変化するのか、チームの動向が注目されます。

(参考)UploadVR


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