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【TGS2017】そこはまさしく2287年の「連邦」でした。『Fallout 4 VR』


2017年9月21日から開催されている東京ゲームショウ2017のHTCブースにて、世界中で数々の賞を受賞した大人気傑作タイトル『Fallout 4』のVR対応バージョンである「Fallout 4 VR」が展示されています。海外のゲームイベントのE3で展示され話題を呼んでいました。今回はその体験レポートをお届けします。

操作は複雑だが、最低限覚えれば問題なし


体験する前に操作説明が書かれたボードを渡されます。画像を見ていただければ分かりますが、非常にコントローラーの操作が豊富でかつ複雑になっています。展示をしている方からも覚えるのは難しいと思いますが、一読で全てを理解するのは難しいです。今回の展示では左手コントローラーのトリガーボタン(ワープ移動)、右手コントローラーのトリガーボタン(銃を撃つ)、右手コントローラーのタッチパッド(武器の変更)、右手コントローラーのメニューボタン(V.A.T.S.モード切り替え)の4箇所だけ最低限覚えておけばデモは十分楽しめます。

あの荒廃した大地に降り立つ!


デモが開始されるとそこはFallout 4のプレイヤーにはおなじみの「レッドロケット・トラックストップ」。癒しの存在である愛犬ドッグミートも足元に寄り添います。Fallout 4の本編で何度も見ているはずですが、それでも足元を見下ろすと新鮮に感じるのはVRのすごいところと言えるかもしれません。

VR空間の中にいる自分は右手に銃を、左手には未来のアシスト端末Pip-Boyを装備しており、気分はまさに核シェルターのVaultから出てきた冒険者です。正面に見える道を降りていくと見慣れた牛の死体が転がっています。その辺りに差し掛かるとグールの集団や無法者のレイダーたちから襲われます。Fallout 4で非常に動きが素早くなったグールたちが一気に襲ってくるため、VRシューティングゲームに慣れていない人は焦って狙いが定まらず袋叩きにされてしまうことでしょう。

そこで活躍するのがFalloutシリーズではおなじみのアシストシステム「V.A.T.S.」です。V.A.T.S.が発動している間は敵の動きがスローモーションになりますが、自分の動きはそのままなので敵を狙い撃ちすることができます。逆にV.A.T.S.を頻繁に使ってしまうと難易度が非常に下がるため緊張感のあるプレイをする際には極力使わないほうがいいかもしれません。

敵を倒し少し先を見ると、なんと最強装備と謳われるパワーアーマーが置いてあります。近づいてコントローラーのタッチパッドを押し込むと装備できます。装備して目の前に広がるコンコードの町に向かいます。コンコードの博物館に近づくとFallout 4の本編通りの展開が待っています。つまり、あの人とあの敵に出会えるわけですが、その感動は体験しないと伝わらないのでぜひVRで会いに行ってみてください。

ゆっくりとプレイしていたこともあり、コンコードの博物館には入らずその先にある駐車場のスターライト・ドライブインに移動して巨大な殺人ハダカデバネズミのモールラットたちと戯れていたところで時間切れとなってしまいました。体験時間は20分と長くはありましたが、操作を試していたり、風景に見とれているとすぐに終わってしまうような体験時間でした。

Pip-Boyの操作は未来的!?武器もお馴染みのモノが用意されている

プレイしていて操作が面白いのは左腕に備え付けられているPip-Boy。Fallout 4本編ではボタン一つで呼び出せましたが、VRではPip-Boyの画面を見ることで操作が可能となります。しかも装着している手に持ったタッチパッドで操作するため本当に画面を触っているかのような操作感です。しかしタッチパッドのクリックとスライド操作を組み合わせた操作はやりやすいとは言えず、慣れなければ操作は難しいです。画面の文字は細かくはあるが決して見にくいと感じるような事はありませんでした。


展示用のバージョンなのか武器は豊富に用意されており、10mmピストル、レーザーライフル、ダブルバレルショットガン、ミサイルランチャー、そして核砲弾を打ち出すヌカランチャーなどをいつでも切り替えることができます。そして弾薬も使いきれないほどに用意されているため好きなだけ撃つことができます。間違っても調子に乗って目の前にヌカランチャーを着弾させないようにしましょう。とはいえ武器はVRならではとも言える照準器を使った照準操作なので、慣れないプレイヤーでは当てるのに苦労します。

Falloutファンにはたまらない作品。しかし欠点も

筆者の『Fallout 4』のプレイ時間は数百時間程度ですが、何度も通ったはずのステージをVRで体験すると新鮮でどこか懐かしいような感覚さえ覚えました。体験が終わった後でも南に行かないで北に行けば最初の町サンクチュアリで執事ロボのコズワースに会えたのに……その向こうに行けば主人公がオープニングで目を覚ますVault111まで行けたのに……など思いに耽っていました。同じゲームをやっているはずなのに何もかもが違うという不思議な体験ができるのは本作の特徴です。『バイオハザード7』は本作と同じようにゲーム本編はすべてVR対応となっていますが、それよりも通常版とVR版での差を感じる作品でした。もちろん差が開いてFallout 4の要素が薄れているわけではなく、強調された形になっておりそれが体験をより良いものにしています。

しかし、一番気になったのは操作の難易度の高さです。VRゲームを数多くレビューしている筆者ですら操作に手間取ることがありました。正確には、操作が難解というわけではなく単に覚えることが多いため、慣れてしまえばスムーズに操作ができるといった印象でした。とはいえFallout 4 VRが初のVR体験となるプレイヤーは操作の難易度の高さに挫折してしまうかもしれないと感じるほど「VRらしい操作」が豊富に盛り込まれています。Fallout 4 VRを十分に楽しみたいユーザーは今のうちに他のVRゲームでVRに慣れておくことをお勧めします。

また、グラフィックのクオリティはVRゲームとしては十分ですが、Fallout 4本編のグラフィック設定で言うとLowかNormal程度のクオリティと感じました。また、少し離れた物体は解像度を落としているためかかなりぼやけて見えてしまいます。建物などはFallout 4プレイヤーであれば思い出補正でどうにかできてしまうレベルですが、遠景はかなり解像度が低いため、オープンワールドの風景を楽しみたいプレイヤーにとっては残念です。

移動に関してはデフォルトではワープ移動が採用されており酔いにくいようになっています。しかしスムーズなシューティングをしたい方はオプションからタッチパッドでの移動に変更することができます。その分酔いやすくはなりますが、移動の不便さは解消されます。移動以外の部分に関しても酔いにくい設計はされている様に感じました。

Falloutファンは今のうちからVRに慣れましょう!

体験では時間が足らず拠点構築システムのワークショップを試せなかったのが唯一の心残りでした。20分という体験時間ではワークショップをいじり始めるとあっという間に終わってしまうとは思いましたが、少しは触っておけばよかったと後悔しています。

そして最後に改めて伝えたいのは、『Fallout 4 VR』を楽しみにしているFalloutファンの皆様は今すぐにでもHTC Viveを買ってきてVRゲームに慣れておくべきという事です。DLC以外の部分はほぼそのまま実装されているため自分が好きなシーンをVRで眺める感動は計り知れないものがあります。しかしそれが操作が分からない、VRに慣れておらず酔ってしまったなどの理由で体験できないというのは非常に損と言えます。そのため今のうちからVRに慣れるトレーニングをしておき『Fallout 4 VR』に備えておきましょう。
そしてFalloutファンの方々だけでなく、VR開発者の方もUIやVRでのオープンワールドゲームのノウハウが詰まった作品ですのでぜひプレイすることをお勧めします。まさにVR体験の教科書と言っても過言ではないほど様々な知見が取り入れられていました。

Fallout 4 VRはHTC Vive対応で、Steamにて12月12日に発売予定です。

この記事を書いた人

やましん

VRで大好きな初音ミクと出会うことを夢見ています。

Twitter:@yamashin0429

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