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イベント情報 2017.05.17

【先行体験レポ】君は最強の使徒と対峙して逃げずに戦えるのか?期待大の『エヴァンゲリオンVR The 魂の座』

「逃げちゃ駄目だ、逃げちゃ駄目だ」と戦うことを怖がる少年碇シンジは、『新世紀エヴァンゲリオン』(以下エヴァ)の放映当時も今も、巨大ロボットに乗る主人公としては異色のキャラクターです。

エヴァを思春期に見たことがある人なら、「自分なら喜んで初号機に乗り、使徒と戦うだろうか?」、「それともシンジと同様に怖がるだろうか?」と妄想したことがあるのではないでしょうか?

今年の夏に、そんな妄想を体験できることになりそうです。

2017年夏に新宿・歌舞伎町にオープン予定の株式会社バンダイナムコエンターテインメントが手がけるエンターテインメント施設 『VR ZONE SHINJUKU』で体験できるアクティビティ第1弾『エヴァンゲリオンVR The 魂の座』が発表されました。


メディア向け体験会が開催され、アクティビティの前半部分のみを体験してきました。

『エヴァンゲリオンVR The 魂の座』とは

エヴァ正規パイロットが不在の中、プレイヤー3人はNERVに選ばれた「臨時パイロット」として零号機、初号機、2号機に搭乗し、第3新東京市に迫る最強の使徒「第10の使徒」を迎え討ちます。3人で力を合わせて使徒を倒せるのか、力及ばず負けてしまうのかはプレイヤー次第です。

『エヴァンゲリオンVR The 魂の座』専用体感マシンに乗り、可動、振動、送風などの体感ギミックにより「エヴァのコクピット」(魂の座)にいる臨場感を体感します。

今回の体験は初号機のみ、地上に出る直前までの発進シークエンスを体験できました。

『エヴァンゲリオンVR The 魂の座』専用体感マシンはエヴァのコクピット同様足を伸ばして座り、両手で操縦桿を握ります。


操縦桿はVRの中でも動きが連動します。


送風機には背骨をイメージしたギミックも

LCL注入からA10神経接続もアニメそのまま

VRヘッドマウントディスプレイを被ると、真っ暗です。少し明るくなってくると、自分がシンジ同様青いプラグスーツを着て足を延ばした状態でコクピットに座っている姿が見えてきます。

アニメ同様、LCLが注入されると、下からオレンジかかった液体が嵩を増していきます。顔の位置まで水位があがると、顔に風がかかり、LCLに浸かる感覚を表現します。コクピット内がLCLで満たされると、気泡がところどころ浮いていて水とは違う液体の中にいる不思議な気分になります。

A10神経接続が始まるとアニメで見たままの虹色の光などが現れます。シンクロ率は10.7%、臨時パイロットなのでかなり低く、動くのだろうかと不安になります。

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今回のエヴァの設定は身長80m。体験会のあったバンダイナムコエンターテインメントのビルが79Mとのことで外にでればおおよそこのような光景が見えるとのこと。

接続が完了すると、コクピットからエヴァの外が見えるようになります。エヴァがいるのはまだ地下のケージです。エヴァの身長は今回は約80mにしたとのこと。体を乗り出して下を見ても高すぎて全体が見えませんが、左右を見ると特徴的な肩が見えます。このとき操縦桿を握っている手を動かせば、VR内でも操縦桿を持った自分の手が同じように動きます。

コクピット内には「SOUND ONLY」と出ているモニターが2つ、完成版を体験する際には零号機と2号機のパイロットと音声で通信するためのものです。
発進シーケンス中画像.jpg

発進シークエンスに入るため、葛城ミサト、赤木リツコ、伊吹マヤ、日向マコトの声が次々と入ります。アニメで見たままのシーンです。(今回は、碇ゲンドウ、冬月コウゾウ、青葉シゲルは登場しないとのこと)

振動と共に後ろ向きに、射出口へ運ばれます。現実は座った場所から動いていないのですが、振動と映像でケージ内を進んでいるように感じられます。

射出口に着くと真上の扉が次々と開き、振動と共に高速で打ち出されます。ここで「つづき」の文字が。

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短い時間ですがエヴァに乗ったと感じられる体験でした。完成版はこの初号機が自分の手で動き出すのかと思うと興奮します。

VRで再現をするために細部の設定まで考察するところから

体験後には、株式会社バンダイナムコエンターテインメントのコヤ室長こと小山 順一郎氏、タミヤ室長こと田宮幸春氏、本アクティビティのプロデューサー井本一史氏に話を聴きました。

ボトムズやガンダムなど原作がある作品の場合、アニメではすべてを描かれているわけではありません。しかし、VRではプレイヤーにとって体験です。現実のように見えるところすべてを作らないとならないとなりません。

エヴァの身長やコックピットの内部などアニメはすべてを描いているわけではないため、VRで再現するために身長や細部がどうなっているか考察するところからはじまったとのこと。

特にパイロットが神経接続をしているので、ウルトラマンの変身のようにエヴァが自分の体のように一体化してるいる感覚なのか、ガンダムのようにあくまでも自分がコクピット内から見ているのか。をスタッフ間で議論したとのこと。

アニメ内でコクピット内の映像はありますが、パイロット視点の映像ではないためどちらか悩んだ結果、ファンであれば巨大化した視点ですべてがミニチュアに見えるより、エヴァや使徒の巨大さを実感できる方を体験したいのではないかと考え最終的な実装に落ち着いたとのこと。

戦闘中画像.jpg

実装時は3人で最強の使徒と対戦!

エヴァンゲリオンVR筐体イメージ画像.jpg
体感マシンは計3台です。初号機用、零号機用、2号機用とあり3人1チームでの体験になります。スタッフ側でどのエヴァに載せるか割り振ることはないとのことなので、友人3人で体験する場合、事前に誰がどのエヴァに乗るか話し合っていた方がよいかもしれません。

使徒とのバトルには勝敗がありますが、難易度が高く設定されており、「対峙したら怖くて何もできないかもしれない」(コヤ所長)とのこと。ゲームなので勝つことはできますが、そのためにはチームでの協力プレイがカギになるようです。

エヴァの戦い方といえば巨大さと裏腹に膝蹴りやジャンプなどアクロバティックな動きが特徴ですが、本アクティビティではプレイヤーは臨時パイロットなのでそのような動きは不可能とのこと。

使徒は強力な遠隔攻撃をし、かつ非常に恐怖を感じるとのことで、重火器による攻撃になり、通常装備されているプログレッシブ・ナイフを使っての白兵戦はないとのことですが、ビルの中に格納されている武器を取ることはできるとのことです。

エヴァは3体ともそれぞれに合わせたコクピット仕様になっているので、すべてのエヴァに乗って体験したくなりますね。

実際にエヴァに乗り、シンジと同じ気持ちになるのか、または妄想した通りに果敢に戦えるのか今年の夏に、確かめることができます。

『VR ZONE SHINJUKU』ではエヴァだけでなく他の作品を扱ったアクティビティを多く用意するとのこと。今後の発表に注目が集まります。


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