一枚の顔写真から自分そっくりそのままの3Dモデルを自動で生成。その3Dモデルを、自分の動きに合わせてVR空間で動くようにし、本当にその人と話しているかのような感覚でさまざまなコミュニケーションができるVRアプリ『EmbodyMe』。Paneo株式会社はこのアプリをSteam、Oculus Storeで無料配信しました。
未来のコミュニケーションをVRで実現するアプリ『EmbodyMe』
このアプリでは、たった一枚の顔写真から3Dモデルを自動で生成できます。顔写真一枚あれば、自分だけでなく、簡単に有名人や友達になりきったり、性別を変えたり。本当になりたい自分に変身することができます。
VRのアバターは、ユーザーの実際の手や身体の動きや表情をリアルタイムで反映し、その人がその場にいるかのような存在感を実現します。
表情を変えながら話したり、握手をしたり、パンチをし合ったり、現実のコミュニケーションがそのまま可能。風船で空を飛んだり、矢が刺さったりと、現実ではありえないコミュニケーションを楽しむことができます。また、出会った人と記念写真を撮ったり、一緒に歌を歌ったり、ダンスをした様子を動画で撮って、FacebookやTwitterにシェアすることもできます。
スター・ウォーズのレイア姫のホログラムのような、未来のコミュニケーションをVRで実現したい、とのことです。
また、『EmbodyMe』のユーザが動画や画像を投稿できる場所も設置されています。
https://embodyme.com/media
『EmbodyMe』の目的と今後
開発を行ったPaneo株式会社は2016年6月に設立し、インキュベイトファンドから9,000万円の資金調達を受けています。
目標としては、日常の行動がすべて『EmbodyMe』 に置き換わる世界の実現を掲げています。人と会って話す、洋服を買いに出かける、学校で勉強をするなどの行動を、『EmbodyMe』を使うことによって、時間やお金をかけないようにし、人間の生活を大きく変えたい、とのこと。
そのために、今後の方針として『EmbodyMe』のアバターがさまざまなサービス、ビジネスで使えるようなプラットフォーム展開を予定しています。たとえば、遠くからでも実在感をもって会議ができるようなビジネス向けサービスや、オンラインでも洋服の試着ができるようなサービスを考えていると述べています。
初めて会う人とも楽しめる
最終的なアプリの形としては、ビデオチャットの完全な置き換えを目指しているとのこと。VR・ARデバイスの普及が進めば、友達同士でやり取りをするSNSはすべて置き換わるだろうと予測しています。
しかしVR・ARのデバイスの普及が進んでいない現在では、初めて会う人と楽しいコミュニケーションを取れるというところにフォーカスしたアプリを制作したとのこと。
また、VRの中の世界で起きていることや情報をリアルな場で共有できるということも重視。アプリ内での様子を動画に撮って、そのままSNSにシェアすることができる機能はそのための機能だとしています。
『EmbodyMe』は、HTC ViveとOculus Rift向けに無料で公開されています。
公式サイト | http://embodyme.com/ |
ユーザ投稿サイト | https://embodyme.com/media/ |
ダウンロードサイト | Steamhttp://store.steampowered.com/app/604530 Oculus Storehttps://www.oculus.com/experiences/rift/1400181626701009 |
対応デバイス | Vive, Oculus Rift, Oculus Touch |
アバタープラットフォーム、SDKについて | http://embodyme.com/sdk/ |