4月18日~4月19日に、AR作品で新型コロナウイルス対策を促進する「新型コロナwithARハッカソン」が開催されました。本取り組みで制作された作品は、公式Twitterにて公開されています。
「新型コロナwithARハッカソン」は、北海道大学医学部生を中心とした「No More Corona プロジェクト」と東京の20代の若者からなる「withAR ハッカソン実行委員会」がオンラインで共同開催し、新型コロナウイルス対策を促進する提案をARを用いた作品で行う取り組みです。
新型コロナウイルスの感染拡大を「自分ごと化」し、目に見えないウイルスの問題意識を共有するため、ARを活用して予防法や社会的距離について感覚的に理解できる提案作品を複数制作し、SNSなどで発信しました。
現在は、ARコンテンツの動画のみの共有にとどまっているそうですが、今後は誰でも使えるよう、アプリケーション化を目指すとのことです。
「新型コロナ withAR ハッカソン」優勝・準優勝作品
優勝作品 「ARグラスを使った手洗いレクチャー」
優勝🥇
「ARグラスを使った手洗いレクチャー」
クリエイター:ヒノボル (@liketableteninu) 本間 (@y__homm)
・手洗いの手順ごとに意識すべき箇所を赤いマーカーで可視化#nomorecorona #withARハッカソン #COVID19 #AR pic.twitter.com/9ld9bNJL0X— withARハッカソン【公式】 (@withARhackathon) April 20, 2020
クリエイター:ヒノボル、本間
MR型デバイス「Magic Leap One」の利点を活用しており、参加者からの投票数が最も高い作品です。また、Magic Leap社の公式アカウントからもリツイートされています。
【技術的ポイント】
・手の動きを追跡する技術を活用し、意識して洗うべき箇所を赤いマーカーで可視化
・画像やテキスト、音による誘導が丁寧であり、ARグラスとしてのUI/UX設計が優秀
・両手をフリーにつかえるメガネ型デバイスの特性を生かしたコンテンツ
(スマートフォンのARだと片方の手でスマートフォンを持たなけらばならない)
・手を認識してガイド用の画像が手よりも奥に描画
準優勝&NoMoreCorona賞作品「密ですアラート」
2位🥈 & NMC賞
「密ですアラート」
クリエイター:ふしっきー (@fusikky) イトリン (@itorin25)
・相手との距離を可視化
・距離や会話時間に応じて注意文言を表示#nomorecorona #withARハッカソン #COVID19 #AR pic.twitter.com/xpZ4uqlaOH— withARハッカソン【公式】 (@withARhackathon) April 20, 2020
クリエイター:ふしっきー、イトリン
スマートフォンによるARアプリで、目の前の相手との距離を可視化するアプリです。参加者からの投票数が2位、NMCメンバーが選ぶNoMoreCorona賞にも選ばれました。
【技術的ポイント】
・スマートフォンに搭載されたモーションキャプチャ機能を利用して、目の前の人との距離をリアルタイムで可視化
・会話時間に応じて警告が行われる
・アプリケーションとして見た目が楽しめるものになっている
ハッカソンの全作品はこちら。
・【新型コロナwithARハッカソン】作品集