10月18日パシフィコ横浜で開された開発者向け勉強会Unreal Festでは、Oculusが体験ブースに触感型コントローラーOculusTouchで遊ぶ、『Bullet Train』のデモを展示していました。『Bullet Train』は、銃を実際持つ感覚で出来る銃撃戦ゲームで、銃を撃つ感覚がリアルだと評判が高く、かなり注目されていたデモでした。
『Bullet Train』は、9月に開催されたOculusのイベントで発表され、Mogura VRでも非常に興奮混じりな体験レポートをお送りしました。
関連記事:【体験レポ】Oculus Touchで体験したこれまでで最も楽しい銃撃戦。VRFPS『Bullet Train』
Unreal Festでは、日本初公開ということもあり、当日は整理券を求めて大勢の方が列を作っていました。今回はプラチナチケット並の整理券をゲットし、実際『Bullet Train』を体験した方達から聞いた声をまとめてみました。
みなさん体験直後ともあって興奮さめやらぬコメントが聞けました。
ゲーム自体は少し難しかった印象がありました。理由としてはリアルに作られすぎていて銃の操作になれていない女子には、難しい印象になりましたが、ボス戦で飛んで来るミサイルを、手で掴んで投げられる所はとても楽しかった。
でもTouchはデバッグが大変そうだなぁとも思いました。やっているうちに机とかにぶつかりそうだし、音の作り手としてはこだわって作るとしたら音が非常に難しい立ち位置になりそうです。(女性 ゲーム開発者サウンド担当)
実はゲームの中でもFPSは初めてだったのでうまく出来るか不安でした操作は思ったよりも簡単で、すんなりゲームに入り込めました。事前情報でVR内でのジェスチャーにこだわったと聞いていたのですが、
自分が試した時は、親指をうまく立てられなかったのが残念でした。Touchというコントローラーの操作感覚が物凄く楽しかった。RiftやTouchは是非とも購入したいです。ゲーム以外のコンテンツにも非常に興味があります。(女性 ゲームデザイン モデラー)
このデモは移動がテレポートというのがよく出来ていて、非常に酔いにくかった。銃を実際握って撃つという行動が、Touch特有の操作で出来て気持ちよかったです。
ただし、銃操作がリアル過ぎるので、ショットガン等だと銃になれていない女性なんかには難易度が高いんじゃないかと感じました。技術やゲームの見せ場的なデザイン面は少し疑問に思った所もあるが、デモだから仕方ないのかなと思います。製品版に期待。(男性 プログラマー)
と開発者の方を中心にお聞きした感じでは、開発者目線でさすがに厳しい目でいいところも改善点も見ていました。
と言っても、皆さん最後に言われていたのは「Riftは買う」「製品版に期待」といった感想なので、厳しく見ていても今後の展開に期待しいていることがわかります。
更に他にも様々な体験談がありましたので、抜粋してご紹介していきます。
とにかくワーキャー叫んでしまいました。
撃たれるのがすごく怖かったけど、ショットガンで弾をたたき落とせて面白かったです。むしろたたき落とせるのが凄いと感じました。
今回感じたのは運動オンチはVRの中でも運動オンチだという事です。(女性)
VRのコントローラーが手になった事で没入感がハンパないものになった。
銃を撃つという現実では出来ない事が、非常に気持ち良くて楽しかった。
VRではこういう非日常的なゲームをやりたい!
更にTouchは手全体の把握でなく指を個別認識するのが凄かった。(男性)
ゲーム画面の中の物に触る事が出来るようになってゲーマーがやりたかった事を可能にした。
ワープ機能は酔い防止との事だったが、むしろいいテンポになっていてプレイしてて気持ち良かった。(男性)
と皆さん興奮気味に楽しかった感想をくれました。
そんなに面白いものならぜひ私も体験しなければ!と勢いつけて筆者も体験させていただきました。
その感想を、率直に言います。敵に襲われる銃撃戦描写がリアルすぎてマジで怖いんですけど。
プレイ中係員のお姉さんが操作説明をしてくれるのですが、何言ってるかもほとんど理解してなく、パニック状態で「掴めない!銃掴めません!」と騒ぎ立て、銃を撃ち始めてもリロードするのを忘れて「弾なくなった。なくなったよお姉さん!」と文句を言い、撃ってくる敵に向かって「来るな!お前来るな!」と無理な要求を連発。
敵が撃って来た弾を掴んで投げ返せるようになると、「これ楽しい!こっちのがめっちゃ楽に倒せるわ!」と銃を放って超人パワー炸裂。
しかし無駄な動きが多過ぎてラスボス戦に行く前に体験時間が終了。
それを見ていた係員の方には「凄い楽しそうでした……」と失笑気味に言われてしまいました……。
楽しかったけど、それ以前に生き残ることに必死でした。
皆さんが言ってたように、手が自由に使えるようになった事で没入感が物凄く深くなりました。
自分の体験は(おそらく本当に銃撃戦の場にいたら即死するくらいの勢いで)かなり酷いありさまでしたが、終わった後、とにかく楽しかったという一言に尽きます。
体験した人のコメントで、「VRはアトラクション」というものもありましたが、Touchに関しては、まさにゲームをプレイしているというよりもアトラクションを遊んでいると感じられます。これが発売され、家にやって来たら自宅がテーマパークになる。そんな未来を感じとる事が出来ました。
しかし、これはそんな遠い未来ではないんです。2016年第1四半期にはRiftが、そしてこのOculus Touchは第2四半期に発売を予定しています。今はプラチナチケット並の体験も、あと少しで自分のものに出来るようになる、その時が来るのをもう少し待ってみましょう。VR元年まであと少し!