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VR体験施設 2019.07.21

バイオお約束のヤバい研究所から脱出しろ!「BIOHAZARD VALIANT RAID」体験レポ

2019年7月19日、東京・池袋で開業した商業施設「キュープラザ池袋」内にアミューズメント施設「プラサカプコン 池袋店」がオープンした。目玉となるのは、サバイバルホラーゲーム「バイオハザード」シリーズの世界に没入できるVRアトラクション「BIOHAZARD VALIANT RAID」だろう。

「バイオ」でVRといえば、世界中を恐怖のどん底に叩き落とした「バイオハザード7」が記憶に新しいが(あれももう2年以上前だけど)、本作は恐怖よりも爽快感が勝るゾンビ爆裂四散ガンシューティングである。

ストレス社会に生きる我々が抱えた「細けえことはいいからゾンビをバチクソに撃ちまくりて~~~~~」という破壊衝動を存分に満たしてくれるくれるアトラクションだ。

池袋というTHE・都心で遊べる点も大きなメリットで、上司に死ぬほど怒られた日の夜などに遊んで帰れば、全てを忘れイノセントな気持ちで快眠できることだろう。

さて、ゲーム内容を紹介しなければならない。

プレイヤーはアンブレラ社の特殊部隊U.S.S.の一員となり、4人1組のチームを組まされる。あのアンブレラだ。ストレス解消どころかブラック企業に転職してしまった感が半端ないが、そこは一旦飲み込んでほしい。

VRゴーグルを装着すると、そこはヤバい実験を行う研究所。すでにゾンビウイルスが蔓延しており、職員のほどんどは生ける屍と化している。要はいつもの光景である。もうこのくらいの事故は社員の誰も気にしてないし、社内報の隅っこにちっちゃく「またやっちまいました……^^;」って書かれて済まされるんだろうな。


というわけで、特殊部隊のメンバーになった参加者は、襲いくるゾンビを制圧しつつ研究所から脱出する。武器は2種類。ショットガンとサブマシンガン(ゲーム開始時はハンドガン)だ。

両手に握ったコントローラのトリガーを引くと銃弾が発射される。ショットガンは威力が高いが3発しか装弾できず、サブマシンガンは遠くまで届くが囲まれると弱い。

使っていない方の銃は背中に背負っているという設定なので、肩越しに銃を取るイメージでバンザイすると武器が切り替わる。逆に手を下げることでリロード。簡単だ。ゴリラにもできる。


(会場には作中に登場する銃のモデルも展示されていた)

没入感がとにかく素晴らしく、撃ち漏らしたゾンビに組み付かれた際の「噛まれるッ!」という恐怖感は思わず体が硬直してしまった。鉛玉をぶっ放すと派手に血が噴き出すのも気持ちいい。ただしゾンビの耐久力は本家「バイオ」並みに高く設定されているので、2~3発撃ったくらいじゃ倒せない。弾数制限は無いので親の仇と思って撃ちまくれ。

リッカーやタイラントなどおなじみの敵も登場する。特にリッカーは、天井を這いながら触れるくらいの距離まで近寄ってくる。ゲーム中でアナウンスされるように音を立てなければ安全なので、サファリパークに来たつもりでほのぼの観察してみよう。運が良ければ人懐っこく顔を舐めてくれるぞ!

ちなみにこちらのアトラクション、通常料金(2,200円)に300円上乗せすることで、さらに没入感を高めたDXエディション(2,500円)にランクアップできる。ゲーム内容に差異はないのだが、空間に振動装置が設置され、クリーチャーの登場シーンに地響きを感じられたりする。本格派の方はこちらも検討を。

と、VRシューティングとしては及第点以上、「バイオハザード」のアトラクションとしては満点の出来なのだが、気になった点もあった。

本体験は開けた空間で行われ、同時にミッションをこなす他プレイヤーとの間には仕切りが存在しない。そのため歩き回りながらプレイしたくなるのだが、数歩でも動くと側にいるスタッフから元の場所に戻されてしまう。ハードウェアの都合で仕方がないとはいえ、だったら最初から物理的に動きを制限する工夫を凝らしてほしかった。

このことは恐怖演出とも噛み合っていない。シューティング要素が強めとはいえ、ゾンビに襲われる嫌悪感はなかなかのものだ。ときには反射的に後ずさりしてしまうのだが、その度にスタッフから立ち位置を矯正される。せっかくの没入感が薄れるし、あるいは本気で怖いものが苦手な方はまともに遊ぶことすらできないかもしれない。「物理的には逃げられるのに逃げてはいけない」というのは、マジの怖がりからすると辛いものだ。

と、ちょっとだけ残念な部分もあったが、それでも十分に楽しい体験だ。アトラクションには明確なエンディングがあり、逆に戦い方が悪いと失敗してしまうこともある。本気でクリアしたいなら気心の知れた4人での参加をオススメしたい。ゾンビの出現タイミングには緩急があるので、手が空いたら襲われている人を手伝ってあげよう。協力はかなり大事。

個人的には、ゲーム開始時に登場する強そうな先行部隊が突入して一瞬でやられたのが最高に「バイオ」っぽくてゲラゲラ笑ってしまった。シリーズファンならノリと雰囲気だけでも十分に楽しめるだろう。

概要

アトラクション名

BIOHAZARD VALIANT RAID

施設名

プラサカプコン 池袋店

営業時間

10:00〜23:45(VRコーナーは最終受付23:00)

場所

東京都豊島区 東池袋一丁目30番3
キュープラザ池袋 3階

料金

ノーマルエディション 2,200円/1名
DXエディション 2,500円/1名

公式サイト

http://www.capcom.co.jp/amusement/game/shop/biohazard.html


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