日本を題材とした映像作品を配信するArchipelは、日本のVTuber(バーチャルユーチューバー)文化をテーマにした海外向けドキュメンタリー番組「Binary Skin – Exploring Japan’s Virtual YouTuber phenomenon」を公開しました。YouTubeにて全編が視聴可能です。
番組ではVTuberのトップランナーとして知られるキズナアイさんをはじめ、Activ8代表の大坂武史氏、GREE VR Studio Labディレクターの白井暁彦氏、VTuberのファンとしてLOSEBAIT氏、およびMogura VR副編集長・永井良友がインタビューに答えています。
動画の英語部分はYouTubeの「字幕」から「日本語」を選択することで、翻訳されたテキストを読むことが可能です。
様々な視点から見る「VTuber」
番組では「海外から見た日本のVTuber現象」をテーマにしており、動画やイベントの様子のカットを交えつつ、上記5名がVTuber、プロデューサー、技術サイド、ファン、メディアといったそれぞれの立場からVTuberやそのムーブメントの背景について語っています。
(Activ8代表の大坂武史氏。番組ではActiv8が運営するバーチャルタレント支援プログラム「upd8」や、自身がVTuberへと取り組む信念について語った)
動画中盤は「VTuber(バーチャルユーチューバー)」の呼称を定着させ、VTuberシーンのきっかけを作ったキズナアイさんにフォーカス。イベント会場のシーンを挟み、彼女へのインタビューが収録されています。
- キズナアイ:
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なるほど~、なかなか難しい質問ですね! 初めて私を見た人って、やっぱりアニメ的なものの延長だって受け取ると思うんですよ。でも、そんな私がライブ配信でリアルタイムにコミュニケーションを取ったり、CMに出たり写真集を出したり、テレビ出演、オリジナル楽曲ってどんどん人間のみんなの世界で活動していくっていうのかな?
そうやってみんなに「ワオ!」っていう驚きを提供できているから、興味を持ち続けてもらえるんじゃないかなって思います。だから、これからもどんどん新しいことに挑戦していきたいし、そしてみんなを驚かせていきたいなって思っています。
個性を引き出すための「アバター」
また、5名へのインタビューでは今後「アバターを着て/身にまとって配信をする人、配信したい人」が増えてくるであろうことに触れており、キズナアイさんもアバターの意義について語っています。
- キズナアイ:
- アバターを持っていることによって、現実の自分は容姿とかにコンプレックスがあって自信がなくても、“こんなに可愛い私・カッコいい俺”になれちゃったりするんですね。そしたらもっと自分のパーソナルな部分の個性をもっともっとたくさん引き出せると思いますし、見た目からの偏見をなくすことで、才能の発見であったりとか、新しいものが見えてくるんじゃないかなって思います。アバターはむしろどんどん普及していってほしいし、とても人間の皆さんの可能性を引き出す重要なツールになるんじゃないかなと思います。
本番組はこちらから全編が視聴可能です。