人類史上、限られた人しか歩いたことがない月面は一体どんなところなのか、現在の技術では月面を歩くことは容易ではありません。しかし、VRでは、地球にいながらにしてまるで月面を歩いているかのような体験を簡単にすることができます。
東京ゲームショウ2017では、会場のVR/ARコーナーにあるNoitom社のブース(ブース番号:9-W06)では2人で月面散歩をするVRコンテンツ『Alice Space』を体験できます。
バックパックPCを
体験スペースは7m×10m程度の広大なスペースで2人同時に体験します。体験者はバックパックPCを背負い、空間内で位置をトラッキングするハンドカバーを装着します。VRヘッドマウントディスプレイOculus Riftを装着すると、自分が宇宙服を着て月着陸船の中にいます。
背負っているPCの重さやVRヘッドマウントディスプレイの装着感がまるで宇宙服を着てヘルメットを被っている気分になります。隣には一緒に体験する人が自分と同じように宇宙服を着て立っているのが見えます。宇宙服を来た宇宙飛行士のアバターは身長も体験者と同じです。
丸い小さな窓まで歩き、着陸船の外を覗くと白と黒の世界、月面が見えています。
ヘッドホンからの指示に従い、2人でいくつかの操作盤のスイッチを触ると、モニターの映像が切り替わるのを確認した後、出口のドアへのスイッチを押して月面へ出ます。
月面に出て見上げると煌々とした青い地球が見えます。周囲は白い地面と黒い宇宙に囲まれています。
下を向くと、歩いた場所には足跡が残っていました。人類にとって大きな一歩となったあの有名な足跡と同じ形がいくつもついています。
地球の6分の1の重力はもちろん感じられませんが、歩くと足跡がついたり、頭を向けた角度によっては宇宙服のヘルメットがずれて見えにくくなったり、約7×10m四方を自由に歩けることで月にいる気分になれます。指示がヘッドホンから流れるところも宇宙飛行士の気分を盛り上げます。
まだ現時点では、デモ段階で今後博物館等で体験できるようなコンテンツとしたいとのことです。装着等準備に時間がかかってしまうため、待ち時間が長くなってしまうことが難点ですが、宇宙が好きな人は楽しめる体験でした。
ブース概要
ブース名 |
Noitom |
ブース番号 |
9-W06 |