12月16日(金)、株式会社Shiftallは新型ワイヤレス・モーション・トラッキングデバイス「HaritoraX ワイヤレス」を発表しました。希望小売価格は39,999円(税込)。予約開始は2023年3〜4月ごろ、発送開始は同年6月ごろを予定しています。
「HaritoraX ワイヤレス」は、自分の身体の動きをアバターなどに反映することができる、「フルトラッキングデバイス」と呼ばれる機器です。胸・腰・両膝・両足首の6点に装着するセンサーで構成され、VRヘッドセットとコントローラーと合わせて9点、さらに上腕部に追加センサーを装着することで、最大11点トラッキングを実現します。
最大の特徴は、各センサーがより小型になった上、センサー同士が有線接続されていないこと。既存の「HaritoraX」「HaritoraX 1.1」は各センサーがケーブルでつながっていましたが、「HaritoraX ワイヤレス」にはケーブルがなく、ソーシャルVRなどをプレイ中でもケーブルなどが引っかかる心配がなく、ダンスなどの激しい動きが求められる場面に適しているとのことです。
さらに、PCとの接続だけでなく、スマートフォンを経由することで「Meta Quest 2」とも接続可能に。「VRChat」との接続も予定しており、実現すれば「Meta Quest 2」単体のフルトラッキングも可能となります。
動作時間は約20時間。充電はUSB Type-C端子で行う方式で、専用ドックも提供予定です。PCとの接続はBluetooth LEのほか、より低遅延かつ安定した通信を実現する専用ドングルも別売されます。「HaritoraX」「HaritoraX 1.1」用の専用ドングルも販売予定です。
トラッキング方式は「HaritoraX」「HaritoraX 1.1」に続き、加速度・角速度・地磁気センサ(9軸IMU)を採用。外部センサーが不要なため、狭い場所や、ブランケットなどを羽織りながらの使用にも耐えます。足首部にはさらにToF(Time of flight)センサーも搭載され、足首関節の動きも反映することができます。
上記のように、無線化にともなってさらに便利になっている一方、「使い方によってはHaritoraX1.1のほうが良い」こともあるとのこと。このため、「HaritoraX ワイヤレス」は「HaritoraX 1.1」の後継機種ではなく、「HaritoraX 1.1」と併売されるとのことです。
「HaritoraX ワイヤレス」は、希望小売価格39,999円(税込)で、2023年3〜4月ごろに予約が実施されます(発送は6月ごろを予定)なお、すでに「HaritoraX 1.1」を予約している場合は、差額を支払うことで「HaritoraX ワイヤレス」に予約変更することができるとのことです。変更を希望する場合は、12月25日(日)までに専用フォームより申込みが必要です(フォームは12月19日(月)までに送付予定)。
「HaritoraX ワイヤレス」製品仕様
価格 | 39,999円(税込) |
無線通信方式 | Bluetooth LE
または専用ドングルによる独自通信 |
動作時間 | 約20時間(バッテリー内蔵) |
充電方式 | USB Type-C 充電 充電時間 約1時間30分 (電源OFF時) |
トラッキングポイント | 6点(胸 / 腰 / 両膝 / 両足首) |
最大トラッキングポイント | 8点以上 |
センサー | 加速度・角速度・地磁気センサ(9軸IMU)
足首部のみ、上記センサー+ToFセンサー |
対応VRヘッドセット | SteamVR対応ヘッドセット各種 |
動作確認予定VRヘッドセット | MeganeX
Oculus Quest Meta Quest2 Oculus Rift S VIVE(初代) VIVE Pro VIVE Pro2 VIVE Cosmos 富士通 FMVHDS1 Valve index HP ReverbG2 |
動作確認予定VRアプリケーション | VRChat
NeosVR VirtualCast Virtual Motion Capture cluster ChilloutVR |
動作環境 | Windows10 21H1以降 / SteamVR 1.17以降
iOS/Android(スマートフォンはMeta Quest2との接続のみ対応予定) |
付属品 | センサー6個
身体取り付け用バンド 1式 充電用USBケーブル 安全上のご注意/保証書 |
公式サイト | https://ja.shiftall.net/products/haritorax-w |
(参考)プレスリリース