VRSNS「VRChat」に最新アップデート“2022.1.1 ”が配信されました。今回の更新では、先日ベータ版に先行実装された「OpenSound Control(OSC)」対応が、正式に導入されました。
「OSC」とは、オーディオ機器と、音楽パフォーマンス向けコントローラを接続するためのプロトコルです。現在は音楽以外にも様々な分野で利用されています。「VRChat」で「OSC」を使用すると、アイトラッキングやフェイストラッキング(で読み取った動き)を、アバターに反映させることなどが可能です。
Twitterでは、ベータ版での実装以降、複数の「VRChat」ユーザーが「OSC」を活用して作成した“成果”を公開しています。公開物は、テキストを表示する吹き出しや、スマートフォンからの耳の操作など様々。「OSC」の柔軟性を示していると言えそうです。
Speech to text with OSC! #VRChat #speechtotext #texttospeech pic.twitter.com/PL7bQzfO9w
— RabidCrab (@RabidCrabGT) February 20, 2022
starting to get the hang of this OSC thing i think #VRChat pic.twitter.com/Wlkd9L3FLi
— Sippbox (@Sippbox) February 18, 2022
昨日の #VRChat
OSCが面白そうだったので適当に試してみる等とりあえず鉄騎コンでアバターを操作できるようになりました
トグルスイッチでブーストON/OFFとかする感じで pic.twitter.com/ZG4AUqVdNK— 妖精の姿煮 (@autobahn256) February 18, 2022
今回のアップデートでは「OSC」向けの入力APIも実装されました。同APIはコントローラーや外部機器からの入力にも対応しています。
また、VR酔い防止のための新機能 「Tunneling」も正式導入されます。これもベータ版に先行実装されていたシステム。移動時に視界を狭める(トンネル状にする)仕組みで、“Light(弱)” と“Strong(強)”の切り替えが行えます。複数の不具合修正も行われました。
The power of OSC is being unleashed, along with a number of other improvements! #VRChat 2022.1.1 is now LIVE – see the changelog for all the details!https://t.co/H3P7hMAwyn pic.twitter.com/0ToBafAcKA
— VRChat (@VRChat) February 24, 2022
「VRChat」は、VR空間内にアバターでログインし、多人数でコミュニケーションできるソーシャルVRと呼ばれるジャンルのアプリ。2019年後半までの同時接続数は7,500~8500人程でしたが、コロナ渦において利用者数が急増し、2020年11月には同時接続ユーザー数が過去最大の24,000人に到達しました。現在はメタバース関連のサービスとしても注目されています。