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ゲーム・アプリ 2018.02.18

Insta360 ONEとProがアップデート、機能追加や性能向上

2月11日、360度カメラシリーズ「Insta360」が2つのカメラのファームウェアをアップデートしました。今回アップデートされたのは、コンシューマー向けのハイエンドモデル「Insta360 ONE」とプロフェッショナル向けの「Insta360 Pro」です。

Insta360 ONE:スタビライズと画質が向上

今回のInsta360 ONEのファームウェアのアップデートは「v1.16.7」。マイナーアップデートになりますが、基本的なカメラ性能をアップさせるものとなりました。メーカー公式サイトには「画質の向上」とだけありますが、スタビライゼーションの向上も見受けられます

画質の向上については、拡大表示した際に質感表現の向上と描写が綺麗になっていることが確認できました。スマホのディスプレイで一見する限りでは分かりにくいところですが、VRゴーグルを使う時には全体の画質向上が体験できるかと思います。

スタビライゼーションは大きく向上しています。カメラ単体の撮影で、撮影者がInsta360 ONEを手に持って歩いて動画撮影をしても、ブレの少ない動画となっていました。歩き撮影などにも耐えられるレベルのスタビライゼーションが効いている印象です。

また、海外ユーザーが2世代前のバージョンのファームウェアと最新の「v1.16.7」を比べた動画をYouTubeにアップしています。この動画はInsta360 ONEをドローンに装着して撮影した360度動画です。バージョン違いで画面を左右に分割した360度動画というものです。

最新のカメラファームウェア「v1.16.7」はドローンの振動による揺れが小さくなっており、スタビライズが大きく向上していることが一目瞭然です。また画質も全体的に明るく、シャープネスとノイズの除去も向上していることが分かります。

これまでに複数回のカメラファームウェアの更新を行ってきたInsrta360 ONEですが、今回のアップデートによってカメラとしての完成度は非常に高いものになったと感じました。

Insta360 Pro:ZOOM製マイクと暗所撮影用のキャリブレーションに対応

年末のメジャーアップデートで12K静止画や60fpsの8K3D動画の撮影に対応するなど大幅な性能向上を果たしたInsta360 Pro。今回の旧正月前のアップデートでは、いくつかの新しい機能と外部マイクへの対応を行いました。

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・30fpsと60fpsを比較した動画

Insta360 Proユーザーからは「カメラ内蔵のマイクが課題」という声があり、これまでのファームウェアのアップデートでもマイクの改善が行われてきました。今回のアップデートでは、コストパフォーマンスの高いレコーダーとして人気のZOOM製「H2n」のUSB接続に対応したようです。業務向けの高品質な映像作品用としては、外部マイクを使用すれば間違いないと言えるでしょう。

またカメラ自身の新しい機能では、暗所撮影用の機能が追加されました。これは、暗所撮影用のキャリブレーション機能「chromatism calibration」というもの。色合いなどが暗所用に調整される機能です。

他にも今回のアップデートではシステムの安定化などが施されました。これまでも頻繁なソフトウェアの更新で、機能の向上を続けてきたInsta360シリーズ。今後のアップデートも期待したいところです。


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