PC向けに開発が行われているVRヘッドマウントディスプレイ(VRHMD)HTC Vive。台湾のスマートフォンメーカーHTCと、PCゲームのプラットフォームSteamを運営するValve社が共同で開発を進めています。
日本ではまだなじみが薄いValve社のSteamですが、世界最大のPCゲームプラットフォームとして1億人以上のユーザーを有しています。
今回はその情報をまとめてお伝えします。この記事は新情報が発表され次第、随時更新します。
※本記事に掲載されている写真は全て製品版に近いとされている開発者版であるVive Pre(2016年1月お披露目)のものです。
特徴
・VRHMDの性能はOculus Riftと同程度。
・HMDを付けたまま、最大で対角線にして5m四方を歩くことができるルームスケールのVR体験が可能です。また、手を動かすことのできる直感的なコントローラーSteamVRコントローラーが標準で付属します。
・Valveは全世界1億人のユーザーがいるSteamを背景に、SteamVRというプラットフォームをVR向けに立ち上げており、Steamユーザーは馴染みのプラットフォームからVRゲームを遊ぶことができます。
なお、現在明らかになっている外見は、開発者版のVive Preです。開発者向けのデバイスのため、製品版とはデザインが異なります。
発売時期
出荷日は2016年4月1日と発表されています。予約の開始日は2月29日。販売方法はHTCの直販、HTC e-shopで行われる可能性が高くなっています。
価格
価格は799ドル、国内での販売価格は不明です。
性能(スペック)、システム
HTC Viveの性能は、以下の表の通りです。
解像度 | 1080×1200 有機ELディスプレイ2枚 |
リフレッシュレート | 90Hz |
視野角 | 110度 |
付属品 | リンクボックス、Steam VR Controller(2本)、BaseStation(2つ) |
トラッキング |
360度の頭の動きをヘッドトラッキング、Basestationを使った最大で対角線5mを自由に動ける位置トラッキング |
コントローラー、周辺機器
HTC Viveで使用するコントローラーは、棒状のSteam VR コントローラーです。充電式でVive Preのものは4時間持続します。
手で握って持つとちょうど親指のところに円形のアナログパッドがあること、そして背面の人差し指のあたるところにトリガーボタンがあります。この2つを使った直感的でシンプルな操作がメインになります。
[wc_row][wc_column size=”one-half” position=”first”]
[/wc_column][wc_column size=”one-half” position=”last”]
[/wc_column][/wc_row]
ゲームパッド型のコントローラーなど、他のコントローラーがつかえるのかどうかという点については明らかになっていません。
システム面であるSteam VRは様々な周辺機器が対応できるようなエコシステムを目指しています。今後、色々なコントローラーが登場するかもしれませんね。
最大の特徴はルームスケール
HTC Viveの最大の特徴は最大で対角線5mを歩くことのできるルームスケール(部屋サイズ)のVR体験です。
なお、体験するスペースのサイズに応じて、2つのモードから選び、さらに範囲を設定することが可能です。
・椅子に座ったままもしくは立った状態で一切に動いて移動せずにプレイするモード
・ルームスケールモード。最小範囲は1.5m×2mから。開始前にスペースから物をどかして歩きやすくする必要があります。
対応PC
対応ソフト、ゲーム
対応するソフトやゲームは既に様々なものが発表されています。ゲームに関してはSteamから、Steam VRを起動すればVRモードのインターフェースが展開します。
モニター上でもVR内でもゲームを購入、ダウンロードして起動することが可能です。
HTCによると、他にもゲーム以外のコンテンツを配信するため、HTC独自のアプリ配信プラットフォームを用意しているとのことです。
ゲームを中心に現在、開発が明らかになっているコンテンツはこちら。
Valve主催のイベントにてローンチタイトルを含む、HTC Vive対応12タイトルが展示