日々クオリティの高い作品がアップされ続けている、VTuber（バーチャルユーチューバー）や、バーチャルアバターで活動しているタレントの動画。その中から独断と偏見で「この動画は是非見て欲しい」というものをご紹介。話題のものから個性派まで、要チェック！
【健康vol.23】今から焼けるぞ紫外線！【#けんこあ】
すぐに使える健康知識。風渚こあがアップしたのは日焼け対策に関する短くわかりやすい動画です。日焼けの話題には時期がはやすぎでは？と思ってしまいそうですが、紫外線が強くなるのは４月から９月。まさに今、必要な動画としてアップされました。たった１分４０秒の中に、必要な情報が煽りなどなしにぎゅっと詰まっているので、家族で見てほしい動画になっています。
風渚こあは埼玉県広報活動をしているVTuberで、健康動画、歌動画の他に、埼玉のお店紹介動画もアップしています。店内の写真をしっかり見せてくれるのみならず、「１回だけ訪問して動画をあげるのもどうなのかなと思っていて２回訪問」するという。ジャーナリズム的なこだわりには脱帽。こちらの紹介動画も２分前後と短く、かつ必要十分な情報をしっかり伝えてくれています。
【え？】ピーナッツくん専用の本気のお化け屋敷ができました。
ぽんぽことピーナッツくんによるVR遊園地「ぽこピーランド」は開園されてから非常に好評で、数多くの人やVTuberが訪れる超人気スポットになっています。全体的にポップなセンスが楽しいぽこピーランドなのですが、その中で一際異彩を放つのが「ピ虐研究所」。ホラーワールド好きのプレイヤーたちからも絶賛されている、どうみてもファンシー度ゼロのガチホラー空間に、ついに本家ぽこピーがチャレンジします。ホラーワールド制作者いおりにすべてを託して中身を見ないようにしていたため、これが完全初見です。
ホラーワールドが大好きで怖い怖いといいつつはしゃぐぽんぽこ。ツッコミをいれつつも眼の前の恐怖に抗えず素の絶叫を出してしまうピーナッツくん。まさに「ピ虐」。
結構細かいところまで撮影してくれているので、事前に知っておきたい人、行ったことがある人にはおすすめの動画です。逆にこれから行く人でまっさらな気持ちで挑戦したい人は、一旦見ずに先に挑戦してみてください。ぽこピーランドは無料で楽しめます。
猫宮ひなたの選挙活動？【＃キケン部】
猫宮ひなたのチャンネルでは時々謎シチュエーションの映像が流れるのですが、今回はかなりその中でもキワモノ。猫宮ひなたが選挙活動をする、というシチュエーションで、隠神こかげと八尋けいが張り切っており…えっ、なんの選挙なのこれ？
箱の上に立つでもなく、箱の中に入って蚊の鳴くような声でふにゃふにゃしている、振り回される猫宮ひなたのかわいさを楽しむ動画だと理解しました。隠神こかげのハッスルのギャップもまた楽しい。彼女たち三人のナンセンスコントの面白さがつまった一本です。
どっとライブ所属の元ヤンお嬢様は遠隔操作して美味しい料理を作らせる事は出来るのか？【VTuber/紫桃あのん/花京院ちえり】【実写配信】
どっとライブの花京院ちえりと、悪魔のような飯テロ爆弾動画をアップしている紫桃あのんの異例のコラボが行われました。
行われた「Vえんかくっきんぐ」は、いわばラジコンのようなスタイルでの料理配信。花京院ちえりが操縦者となり指示を出し、紫桃あのんが言われた通りに調理。紫桃あのんの下準備は至れり尽くせりで、失敗も見越した準備をしている見事さです。
ふたりともトークがうまいので、調理中の時間も話題がつきず楽しませてくれます。花京院ちえりの指示出しがとても楽しそうなのも、見ていてワクワクさせられます。おいしそうな料理の見せ方に長けている紫桃あのんの撮影技術も高ポイント。最初から最後までふたりの息がぴったりあっているので、とても観やすい配信です。
他にもどっとライブの面々と紫桃あのんは「Vえんかくっきんぐ」を実施しています。変わったスタイルのエンタメ料理ですが、食べ物を粗末に扱わず丁寧に美味しい料理を作っているので、安心して料理の様子を観ることができるのは高ポイントです。
【#三枝明那3DLIVE】 夢の足跡 / Akina Saegusa 4th anniversary LIVE “trackdown”
三枝明那が４周年を迎え、アニバーサリー３Dライブを行いました。彼は非常に真っ直ぐな熱い魂を感じさせる大学生。人間関係においてはムードメーカー的な立ち位置になることもあります。
今回のライブでは彼が所属していて、今はメンバーが抜けて事実上活動が表に出ていないRain Dropsの曲「明日は日曜日」を、同じくRain Dropsのメンバー緑仙とデュエット。またソロでもRain Drops曲「ラブヘイト」を披露しており、彼のユニットへの熱い思いが見られました。
そして多くのファンを驚かせたのが、同期である愛園愛美の登場。２０１９年当時は同期がひとりだけ、というふたりデビューが続いていたことがあり、三枝明那と愛園愛美は特に男女ユニットというかなり異例のデビュー形式でした。初期はふたりは「紅ズワイガニ」という名前で親しまれていましたが、最近はめっきり絡みがなく「久しぶり」という話もしています。
この点について、三枝明那がわざわざ手紙を書いて、コミュニケーションを深く取らなかった当時の幼稚さをこのステージで謝罪しています。ファンも愛園愛美もそこまで気にしていないであろう部分をきっちりけじめをつけるのが三枝明那というVTuberです。これがあったからこそ、その後の「回る空うさぎ」のデュエットが、一点の曇りもない美しいものになりました。
夢の演出、絶妙な選曲、エモをたっぷり盛り込んだ歌声、ゲストとの歌の相性の美しさ。三枝明那を知る際にはぜひ見てほしいライブです。
回転する動物【最新研究紹介】
高遠頼が行ったのは、回転する動物についての解説配信。生き物は基本車輪のような回転する器官を持っていません。しかしこのエネルギー効率とスピードの出し方は見逃せないものがあります。
そこで自身の身体を回転させることで移動する生物の例を列挙し、なぜ回転するのかを解説しています。わざと転がる、というのはなかなか普段みないものなので、話題が新鮮です。
能動的な回転と受動的回転、メリットとデメリットなどわかりやすくわけながら解説しています。高遠頼の説明が丁寧で、コメント欄に対しても授業のように受け答えしてできるだけ納得してもらえるように紹介しているのが魅力の講義形式です。スライドも必要なことがすっきりまとめられていて、細かくチャプター分けもされているため、あとから見る人にもとても親切な設計になっています。３０分くらいでまとめられているのも、集中して聞きやすいです。VTuberの学習配信として非常に理想的な見せ方を工夫しているのが感じられます。
sleep mode / 律可【オリジナルMV】#rebirthful
幅広いジャンルの曲を歌うシンガーソングライターのホロロイド、律可。今回はまた一味違う一面として、サイバーな空気漂う作品を完成させています。
ごつめのホロロイドの様相や歌い方は「KICK BACK」でも披露していました。今回も彼が得意とする優しい感じのボーカルからは離れ、攻撃的な感情をむき出しにした、食いつくかのような歌い方が印象的です。
ただどの作品でも彼が大事にしている、儚さを持ち合わせたようなエモーショナル表現は今回も健在。かなり律可の本心の部分に迫っているであろう歌詞は読解が問われるものになっているので、ぜひ掲載されている歌詞を観ながら、歌声の表現を辿ってみてください。
夜灯り /日あさ寝
ウィスパーボイスが作る世界観が美しい日あさ寝のオリジナル新曲です。声質を最大限まで活かした楽曲を作ったのはモナカファクトリーです。
オケの音構成がシンプルめなだけに、ボーカルの技術が問われる作品です。日あさ寝の歌声は消え入るように儚そうに聴こえつつも、凛とした強い意思も感じさせる表現力があります。
４月１４日の誕生日（命日）にはメッセージ動画もアップしています。これを観ると、日あさ寝が歌う理由や今の歩みがわかってきます。彼女のストーリー面もぜひ追ってみてください。
【MV】ChumuNote－What do? (feat. VOLTA)
かなり特殊な経歴を辿っているVTuberのChumuNoteによるオリジナル曲MVがついに公開されました。カバー曲などでその歌の能力は折り紙付きでしたが、今回のオリジナル曲ではリミッターを外したかのごとく、パワーのある歌声を披露しています。
普段はちんまりちっちゃい姿で動いているのですが、今回はリアル等身の姿なのもあってドキッとさせられます。アーティストとして活動する、という強い信念が最初からあったChumuNoteの歌声は自信に満ち溢れており、安定感も迫力も抜群。韻を踏んだ歌詞をリズミカルに刻み、ガナリパートをきっちり決める歌唱力は、すぐにステージに立てるだけのクオリティの高さを誇っています。
【歌ってみた】六等星の夜 ／covered by 星眷蕾米
音域が広く歌唱力がダイレクトに問われる作品「六等星の夜」を星眷蕾米がカバーしアップしました。低音部分は星眷蕾米独自の発声法なのでとても音が魅力的です。高音部分は苦しさを全く感じさせず、感情をたっぷりと盛り込んで表現しています。
台湾のVTuberの彼女、全体的に日本語の発音が柔らかく、歌声がすっと耳に入ってきます。抜群の安定感を持ち、感情表現を操ることができるVSingerです。
【オリジナルMV】好き好き大好き/covered by 麗志坂えす
この曲をこの映像でカバーするのか！と心惹かれた人も多いであろう、麗志坂えすの気合の入ったMVが公開されました。戸川純の名曲「好き好き大好き」です。情念ロールプレイが問われる曲を、愛に盲目な女の子のようなふわふわ感も押さえながらキュートに、かつどろりと歌っています。
カラーバーや山道映像のスタッフロールなど。８～９０年代のテレビの不穏さを感じさせる演出もあちこちに出てきます。またギャルゲーのような画面や、今のVTuber配信画面、旧式Windows画面なども演出で登場。落ち着かない感情が画面で再現されており、ひやひやするばかり。楽しく「病み」を感じられるMVです。
モッツァレラ▲トライ▼クッキング covered by惑星ちると結ぱんや
結ぱんやと惑星ちる。ふたりのクリエイターVTuberが制作したコラボMVは、数多くのVTuberにカバーされているほっこり楽曲「モッツァレラ▲トライ▼クッキング」。柔らかい空気の動画が多いふたりなだけあって、曲との相性は抜群です。普段どおりのふたりの会話が歌になったかのような、楽しい作品になりました。
ふたりがそれぞれ持っている独自の色味は、料理に使う小麦粉やチーズやバジルとの組み合わせともぴったり。画面のカラー構成のうまさは結ぱんやのセンスが光っています。
惑星ちるがアップした「存在しないコラボカフェ」動画は、無音よりも音が飛び交うお店のほうが集中しやすい、というタイプの方の需要にぴったりでしょう。店内では惑星ちるのオリジナル曲が流れており、２０分ごとにアナウンスが入るという親切設計。一息つくのにもちょうどいい使いやすい音声映像です。
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