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VTuber 2023.12.12

この動画がすごい! 今週のおすすめVTuber動画(~12月9日)

日々クオリティの高い作品がアップされ続けている、VTuber(バーチャルユーチューバー)や、バーチャルアバターで活動しているタレントの動画。その中から独断と偏見で「この動画は是非見て欲しい」というものをご紹介。話題のものから個性派まで、要チェック!

【ドッキリ】今、話題の「8番出口」全部マジ実写だったら気付くのか。

以前から話題になっている「8番出口」。富士葵のチャンネルがそのゲームを普通にやるはずもなく、おなじみドッキリ企画を行っています。
ただ、相方のキクノジョーがしかけるドッキリは、毎回異常なこだわりを見せているのがポイント。以前もドッキリだけのためにわざわざ自作カードを作ったり偽アキネイターを作ったり絶妙においしくないフレンチを作ったりなど、丁寧な下準備を手間ひまかけてやっています。

今回は「8番出口」風の動画をわざわざ撮影し、いかにもそれっぽい色の調整も行って、ゲーム動画風の映像を作成しています。ぎりぎり「最近のゲームってよくできている」と感じさせるような撮影になっており、ゲームがうまくない人のような動かし方の撮影をしているのも見事です。

【何がある??】VRChat民が思う「始める前に知っておきたかったこと」をインタビューしてみた【VRChat】

メタバースでの体当たりインタビューが面白いエンジンかずみ。プレイヤーにより忖度一切なしの生の声が聞けるのが楽しく、かつ参考になります。
「始める前に知っておきたかったこと」は、そのままこれからVRChatを始める人には役立つ話題なので、見ておいて損がないです。

中でも、VRChatはプレイヤーの幅が異常に広い上に、それぞれの集団の間に接点がないので、一箇所だけ見て「こうなんだ」と思うよりも、色々話しかけてみるのがベターというのも説得力が有りました。「コミュニティを幾つか持っておく」という結論は慣れているVRChatユーザーでも心がけておきたい部分です。

RECORED TAPE #1 – VRChat 短編映画

suzu.のアップした短編映画は、VRChatで撮影されたもの。ちょっとホラー風味ですが、直接的なホラー要素はあまりないです。
1998年と記録されているこのテープ、廃墟のような場所をあるきながら撮っているようですが…?
この作品のすごみは、VRChatの映像をどうやったら生々しく見せることができるかを計算している部分。VRChatのワールドはハイクオリティなものは増えましたが、主に容量の問題でどうしてもローポリにしたりテクスチャを荒くしたりと削らざるを得ません、最新のゲームほどのビジュアルは再現ができません。
そんな中でリアリティを追求する撮影方法として、古びたビデオテープ風に演出し、手ブレやライティングの効果を入れることで「ブレア・ウィッチ・プロジェクト」のようなモキュメンタリーテイストの作品を追求し、見事に成功しています。
このスタイルはVRChatを使った映像撮影にかなり活用できるはずなので、今後の作品に期待したくなります。

神ゲー目指したゲーム実況

かえる人間がアップしたのは、ChatGPTにまるまかせしてその通りにUnityでゲームを作ったらどうなるか、というゲーム制作動画です。最初の質問もバッサリ「Unityで作るゲーム開発を手伝え」。
半ば冗談っぽい企画に見えますが、ChatGPTはスクリプトなどに対してはかなり正確な回答をしてくるため、動画を観るとかなり有効なのがわかります。
ラストではきちんとゲームが完成しています。どのような部分でChatGPTの力を借りているのか見てみてください。ある程度のUnityの知識はもちろん必要だとしても、真似してどこまでできるのかやってみたくなります。

かえる人間は3Dをフル活用したショートコント動画をアップし続けているエンターテイナー。言葉の使い方のリズム、意外な行動、拍子抜けした雰囲気などの使い方が見事で、短い時間でたっぷり笑って満足できる作品揃いです。

声真似凸 #にじさんじ声真似主さんと繋がりたい セリフリクエスト歓迎!

えるが行った「声真似凸」は、にじさんじライバーたちの見てきた(?)インターネットの深淵を味わえる、楽しくも恐ろしい内容でした。あまりにも「声真似」界隈の解像度が高すぎです。
声真似配信者がロールプレイをして声を聞かせつつ、自分の中身もたまに出して交流する…というのは10年くらい前からの、ニコニコを中心としたインターネット配信の流行りのひとつ。声真似主同士のつながりも当然出てくるわけですが、そのヒヤヒヤ感ギスギス感を今回の配信では数多くのライバーを巻き込んで再現しています。

えるを中心に、石神のぞみ、月ノ美兎、樋口楓、小野町春香、竜胆尊、レヴィ・エリファ、フミ、四季凪アキラ、白雪巴、ベルモンド・バンデラスが登場。「にじさんじ声真似」主としてえる(正確には「える」を演じている声真似主という設定)に凸します。
にじさんじに詳しくないのに物真似している人、慣れない関西弁の人、AIの問題について述べちゃう人、一人称がブレる人、男女間のごたごたなど、凸参加者の人間観察の鋭さがよくわかる内容でもあります。この界隈に詳しかった人は悶えましょう。知らない人はネットの文化史として見てください。一部は大体あってます。

Googleマップに映ってしまった怖い場所をたくさん見る配信

ましろ爻は普段から怖い写真や映像や怪談に向き合っているVTuber。今回はちょっと変化球で、Googleマップに映っている怖い場所を探して、みんなで360度回して観る配信になっています。「怖い」といっても色々な解釈があるのですが、なんとなく不気味っぽい、というものから直球でミイラが出てくるカタコンベまで幅広く出てくるので、観るときはご注意を。

ましろ爻の「怖いもの」への執着はVTuber配信・動画として見せ方がうまく、自身の姿や飄々としたトークを取り込みながら、ガチめな心霊スポットめぐりやネットダイブをしてくれます。自分でやるのはちょっと怖い、というリスナーの心理をうまく汲み取り、かわりにみんなと見てくれる先導者として、好奇心を満たしてくれるとても頼りになるVTuberです。

【オリジナル曲MV】Yamamii – 虚実・TO・メトディ (Official MV)【Vtuber / VRChat】[やまみー]

イントロのチップチューンスタイルの音色が、リズムに乗り始めてどんどん広がり、歌とともに踊るように高まっていく様子が心地いいやまみーの新曲がアップされました。作詞作曲編曲MIX動画などすべて自身で行うスタイルのやまみーの、以前から持ち続けている独自の世界観がより濃いめに、よりキャッチーに打ち出されています。

「嘘」「虚」「虚無」「虚実」などの言葉を軸にした歌詞は、聴く人によって受け止め方はかなり異なりそうです。心地の良いメロディと柔らかいやまみーの歌声を聴きながら、じっくり味わってみてください。

【CHUNITHM】ウニの歌【周防パトラ】

周防パトラがアップしたのはゲーム「CHUNITHM」とのコラボ楽曲「ウニの歌」。今までも多くの曲を手掛けてきた彼女ですが、今回も作詞作曲は周防パトラ本人です。ウニウニ歌う電波ソングっぽさは周防パトラ節全開。ちなみに周防パトラの他の楽曲は以前ゲーム「オンゲキ」に収録されていました。

音ゲーマーだったら「あるある」なネタ多数、かつ曲を聞いているだけで譜面が眼の前に浮かんできそうな、ゲーム性のある巧みな構成の作品です。ここは間違いなく難しいゾーンになりそう!というのが想像できるのも楽しいです。「絶対ラスト油断するなよ」という歌詞の入れ方からラストに向かう流れもユニークです。
周防パトラ、長瀬有花、somuniaの楽曲がゲームに追加されるのは12月14日(木)から。キャラクターとしても登場します

驚異の魔法 – 長瀬有花 from “CHUNITHM” (Official Video)

「CHUNITHM」に収録された長瀬有花の新曲は、「きゅうくらりん」や「1000年生きてる」で知られるいよわによる楽曲。長瀬有花が持ち続けているゆるめで哲学的な独自の世界観とマッチして、新境地を切り開きました。

ふんわりしつつもスキップするかのような楽しさが感じられる長瀬有花の声が、アップテンポな曲にぴったりマッチ。普段ゲームセンターで遊ばなさそうな彼女が新しい楽しさを発見し、刻まれた自分の名前を見て自己のありかたを新たに見つけたかのような、力強い楽曲に仕上がっています。

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