Home » スパチャやBOOTH、クラファンなど VTuberを支援する方法まとめ


VTuber 2019.11.10

スパチャやBOOTH、クラファンなど VTuberを支援する方法まとめ

VTuber(バーチャルユーチューバー)への応援のかたちはさまざまですが、そのひとつが活動に対する金銭的な支援です。投げ銭やクラウドファンディングなど、ファンが応援するVTuberを金銭的に支援する手段は多く存在します。

本記事ではそのようなファンの参考になるよう、主だった各支援方法の仕組みやメリット・デメリットを紹介します。

YouTubeスーパーチャット、メンバーシップ制度

YouTubeでは広告収入の他にもいくつかの収益受け取り方法があります。スーパーチャット(通称スパチャ)は配信やプレミア公開のチャット欄で使用できる特別なコメント方法です。視聴者は100円~50,000円の範囲で支払う金額を指定し、色付きの特別なコメントを送れます。

支払われた分はそのチャンネルの収益になります。メッセージとともに直接送れるため、配信者に反応してもらえる確率が高まる点がメリットといえます。

また、チャンネルによってはYouTubeのメンバーシップ制度を利用できることも。視聴者は月額の設定料金を払うと、そのチャンネルの「メンバー」となり、専用の絵文字の使用や限定コンテンツの閲覧などの特典が利用できます。

チャット欄でユーザー名に特別なバッヂが付くのもメンバーシップの特典です。比較的安価な費用で定期的に応援できるため、手軽に利用しやすい方法といえます。

ただし、これらのシステムを使用できるのはYouTubeによる収益化の審査を通ったチャンネルに限られます。そのため登録者数などの面でハードルが存在し、どのVTuberも自由に使えるわけではないのが難点。またスーパーチャットの一部はYouTube側にも入る仕組みとなっています。

pixivのBOOTH&FANBOX

BOOTH」はpixivが運営するネットショップサービス。クリエイターがグッズやダウンロードデータを出品できるサイトであり、VTuber業界でもグッズ等の販売に広く使われています。

BOOTHでは支払い時「上乗せ」(BOOST)を行えるのが特徴。BOOTHの購入画面には「金額を上乗せして応援」というボタンがあり、単に購入するだけでなく買う側が任意に金額を上乗せすることができます。基本3.6%(倉庫から発送された商品の場合は3.6%+26円)と手数料が安いことも相まって、還元率を考えると支援方法としては非常に効率が良いといえます。

同じくpixivが運営するファンコミュニティ「pixivFANBOX」ではクリエイターに対する月額支援が可能です。プランに応じて限定コンテンツの閲覧などの特典が与えられます。こちらも使用するVTuberは多く、YouTubeのメンバーシップと同様安定した資金源となります。手数料は10%分とのこと。

ただし、いずれも支援するためには、VTuber側が対価となる何らかのグッズや記事などのコンテンツを発表している必要となります。

クラウドファンディング

VTuberが活動や3D化・イベント開催などのプロジェクトを始める際にクラウドファンディングを実施している場合もあります。

不特定多数から資金を集めるクラウドファンディングはVTuber界でも今や企業・個人を問わず一般的に使用されており、最近ではVTuberの活動援助に特化したCAMPFIREらによるサービス「TUBERISE!」なども提供されています。多くの場合、投資したファンには金額に応じたリターンが用意されます。

投資側にとってはVTuberの望む活動への協力ができるという点で魅力的な支援方法といえます。ただし多額の資金が動く分トラブルも多いので、主催者側が準備を十分に行うことはもちろん、投資側も内容をよく吟味し合意の上で参加することが求められます。またプロジェクトが必ずしも成功するわけではないことにも留意が必要です。

配信アプリのギフト

REALITYIRIAMSHOWROOMなどの配信アプリを使用しているVTuberに対しては
アプリに備えられたギフト機能を用いた支援が可能です。

これらのアプリで視聴者は購入した有料ポイントを使用し、生放送中の配信者に対してギフトを贈れます。ギフトは配信画面にオブジェクトやエフェクトなどの形で現れるため、単なる支援にとどまらず配信を盛り上げたり、コミュニケーションをとったりする効果も期待できます。これらもスーパーチャット同様、金額はプラットフォーム側との分け合いです。

ほしい物リスト

通販サイトのAmazonでは「ほしい物リスト」を作成して他人からプレゼントを受け取ることが可能。この機能を使用して自らのリストを公開し支援を募っているVTuberもいます。

名前の通り相手が必要としているものや欲しいと思っているものが表示されているので、的確にプレゼントを渡せます。しかし物品の受け渡しである以上、個人情報関係の設定やトラブルには十分に気を配る必要があります

グッズ購入やイベント参加

基本的なファン活動も重要です。販売されるグッズは、衣服やアクリルスタンド、ボイスデータ、LINEスタンプなどVTuberによってさまざま。イベントも最近は開催数の増加により参加する機会が多くなりつつあります。

上記の主な方法以外にも、VTuberによってはファンクラブ・有料マガジンなどの諸プラットフォームを利用して支援を募っている場合も。運営企業への投資なども選択肢のひとつです。

手数料の取られない方法としてはAmazonギフト券の直接シェアなどもありますが、受け取れない場合が多いことや人間関係のトラブルリスクがあることに注意が必要です。

いずれにせよ支援したい際は多様な手段があることを理解し、応援したいVTuberについてどの方法が効果的であるかを探っていくことが求められます。

執筆:うぇるあめ
写真提供:ゆりいか


VR/AR/VTuber専門メディア「Mogura」が今注目するキーワード