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メタバース 2022.04.26

VRChatで禁止されていることは? 公式の利用規約から読み取るNG行動

VRSNS「VRChat」では、ユーザー同士のコミュニケーションやバーチャルワールド観光などを楽しめますが、特定の行動や利用者を不快にする言動を禁止する、利用規約ガイドラインが規定されています。

本記事では、その中から、特に(一般的な)プレイヤーに関連する情報をピックアップ。どういった行為が“NG”なのかを解説します。

違反行為に対する運営の対応

「VRChat」は違反行為に対する処罰のスタンスとして、基本的にはアカウントの一時停止措置を行うと説明しています。ただ状況によっては、アカウントの停止期間は延長され、最終的に永久停止措置なども行われる場合も。また悪質な場合は、アカウントの即時削除を行う可能性もあるとのこと。

年齢制限

「VRChat」の年齢制限は13歳以上。13歳未満の場合は、本作をプレイできない規約となっています。13歳を超えていても18歳に満たない場合は保護者の同意が必要です。年齢や生年月日を改ざんするなどの行為も禁止が明記されています。

保護者として上記の年齢の人物が「VRChat」を遊ぶことを許可する場合、利用規約に記載されている条件を全て了承することに加えて、金銭的義務または責任を含め、その人の履行を保証し、完全に責任を負うことに同意する形となります。

ハラスメント行為の禁止

ハラスメントは、「VRChat」で禁止されている代表的な行為のひとつ。具体的には、嫌がらせ、虐待、ストーカー行為、脅迫、名誉毀損などが禁止事項として例示されています。ヘイトに関連するコンテンツの投稿も同様です。

また「VRChat」内での(繰り返しの)嫌がらせに加えて、SNSなどプラットフォーム外でのハラスメント行為も規約違反とされています。違反行為などの報告に使える「報告フォーム」を悪用することも、ハラスメントとみなされます。

直接的な“行為”以外にも、違法、中傷的、名誉毀損、不正確、または合理的な人物が不快に感じるコンテンツを投稿やアップロード、配信することも禁止されています。

個人または団体へのなりすまし、虚偽の所属の主張、許可の無い状態で、他アカウントにアクセスすることも禁止行為です。他プレイヤーに加えて、「VRChat」スタッフを装うことも禁止行為に含まれています。

差別的な態度や行為の禁止

他プレイヤーに対する差別的な言動(ヘイトスピーチ)や行為も「VRChat」では違反行為です。ガイドラインでは具体例として、信教や性別、性的嗜好、性自認、(各種)障害などに対する攻撃が挙げられています。

差別やハラスメントを提唱するグループの作成・参加も認められません。もし設立や参加が判明した場合は、リーダーやメンバーに対して「最大限かつ積極的なモデレート措置」が行われます。

さらに「VRChat」で個人情報を漏洩する行為は規約違反です。実名や住所、電話番号、実際の姿が写った写真の公開などが、個人情報漏洩の定義とされています。公式フォーラムでの個人攻撃なども、違反とみなされます。

なお、差別的な発言やハラスメントなどは、それが(実際の思想ではない)ロールプレイング(なりきり)上の言動や行動であっても、違反と認定されます。

アダルト関連

アダルトやポルノといった要素が含まれるコンテンツの配信やアップロードは、「VRChat」では禁止行為となっています。ポルノグラフィー自体やヌード表現なども規約では禁止されています。

性行為や、それを模した行為についても、ライブストリーミングや広告など、広くシェアされるコンテンツに含めることは許可されていません。違反行為は精査され、アクセス禁止など状況に応じた処罰が行われます。

違法コピー

ユーザーや公式が作成したコンテンツを、リバースエンジニアリング、窃取、展開、“リッピング”によって、「VRChat」から抜き出すことは違法コピーとして禁止されています。再配布も同様。また、これらの手法によって抜き出されたコンテンツを使用することも違反行為です。

ガイドラインは、これらの行為が発覚した場合は、恒久的なアクセス禁止(BAN)を実施することが明言されています。

ルールを守ってバーチャル空間を快適に利用しよう

バーチャル空間は自由度が高い一方、“問題”ある行動が、時に(悪意の有無にかかわらず)起こってしまう可能性があります。快適かつ楽しい時間を過ごすためにも、規約をしっかりと確認しておきましょう。

Quest版「VRChat」のストアページはこちら
https://www.oculus.com/experiences/quest/1856672347794301/?locale=ja_JP

執筆:井文


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