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業界動向 2019.12.02

フェイスブックがVRゲーム企業を買収、2030年までにVR/AR効果でGDP上昇か ー 週間振り返りVR/AR/MRニュース

「週間振り返りVR/AR/MRニュース」では、Mogura VR News / MoguLiveで掲載したニュースの中から見逃せない注目記事をピックアップ。読者の皆さんに、VR/AR/MRの最新情報をギュッと縮めてお届けします。

目次

1.フェイスブック、大ヒットVRゲーム「Beat Saber」開発スタジオを買収(11.27)
2. 2030年までにVR/ARの経済効果がGDPを押し上げる PwCが試算(11.22)
3.SHOWROOM、総額31億円の資金調達を実施。AR/VR活用の事業開発へ(11.21)
4.東京理科大ら360度見れる3DCGディスプレイ開発 音と触感も再現(11.22)
5.1年も経たずに進化 超ハイエンドVRヘッドセット 「Varjo VR-2 Pro」体験レポ(11.23)
6.【Sponsored】“体験をつくる時代”にクリエイターは何を考えるのか——対談:水口哲也×松山周平(11.27)

フェイスブック、大ヒットVRゲーム「Beat Saber」開発スタジオを買収(11.27)

フェイスブックは、チェコのVRゲームスタジオであるBeat Gamesの買収を発表しました。Beat Gamesは全世界100万本以上のヒットとなったVRゲーム「Beat Saber」を開発・販売しています。

今後はOculus Studiosに改名しつつも、拠点はそのままチェコのプラハとし、独立した形態を維持します。フェイスブックは「VRを加速するための道を模索している」と語り、今後もVR関連企業の買収を続ける意志を表明しています。

【Topics】
・全プラットフォームに向けた「Beat Saber」のコンテンツとアップデート配信は続行
・買収によりMod機能縮小の懸念も

VRゲーム「Beat Saber」に関連する記事はこちらです。

2030年までにVR/ARの経済効果がGDPを押し上げる PwCが試算(11.22)

イギリスの国際会計事務所PwC(プライスウォーターハウスクーパース)は、VR/ARが2030年までに世界経済へ与える影響に関するレポート“Seeing is believing”を公開しました。

レポートによれば、VR/ARが及ぼす経済効果はイギリス経済で625億ポンド(約8.8兆円)、グローバル経済1.4兆ポンド(約196兆円)。イギリス経済へのインパクトはGDP成長率に換算すると2.4%に相当する旨の予測が記載されています。

上記の実現について、レポートでは「技術力に加え、政府機関による資金・規制面のサポート、および企業の積極的なVR/AR活用など、ステークホルダーによる支援が重要」と説明しています。

【Topics】
・グローバル分野別はヘルスケア3,160億ポンド(約44兆円)。能力開発やトレーニング2,652億ポンド(約37兆円)と推計
・イギリス内訳はAR7割強の444億ポンド、VR181億ポンド。グローバル経済もAR7割9,850億ポンド
・PwCのVR/AR部門代表は「VRとARはついに成熟期を迎える」と声明

SHOWROOM、総額31億円の資金調達を実施。AR/VR活用の事業開発へ(11.21)

SHOWROOM株式会社は、電通、ニッポン放送、ドリームインキュベータ、GMOインターネット、アカツキなど7社から総額31億円の資金調達を行いました。それに際し株式会社ディー・エヌ・エー(DeNA)が保有する同社の株式を一部譲渡した模様です。

今回の調達資金を用い、テクノロジー人材の強化、マーケティング投資による事業加速、新動画メディアの開発やAR/VR技術を活用した新規事業開発に取り組みます。

【Topics】
・ライブ動画ストリーミングプラットフォーム「SHOWROOM」運営
・同サービスは2019年会員登録者数300万人を突破。VR/AR技術を活用した開発も進む
・出資企業とパートナーシップを強化、コラボし順次展開の予定

東京理科大ら360度見れる3DCGディスプレイ開発 音と触感も再現(11.22)

英サセックス大学、東京理科大学らの研究チームは、360度全方位から裸眼で見える3DCGのディスプレイ技術を発表しました。

空間の極小ビーズを超音波で操作し、発光ダイオードを使ってビーズに光をあて、その反射で3DCGを投影。さらに赤外線センサーと音波で皮膚に圧力を感じさせる触感や、スピーカーが発する超音波を可聴周波数に微調整し、音の機能を追加しています。

【Topics】
・学術雑誌「Nature」で発表
・ベース技術を考案したAsier Marzo氏は「我々の結果より10倍も優れている」と高く評価

1年も経たずに進化 超ハイエンドVRヘッドセット 「Varjo VR-2 Pro」体験レポ(11.23)

“人の目レベル”の超高解像度VRヘッドセットを開発するフィンランドのスタートアップ、Varjo(ヴァルヨ)。本記事ではヘルシンキの同社オフィスを訪問。最新機種やUltraleap社のハンドトラッキング機能が搭載された「VR-2 Pro」を実際に体験し、その内容をレポートします。

【Topics】
・圧倒的な高解像度、見え方はさらに改善
・中心と背景の2つのディスプレイの境目の違和感を改良
・VR-2 Proは後頭部の重りで重心バランスをとり、長時間使用できる装着感に改善

Varjoの超高解像度MRヘッドセット「XR-1」およびVRヘッドセット「VR-2」関連記事はこちらにまとめています。

6.【Sponsored】“体験をつくる時代”にクリエイターは何を考えるのか——対談:水口哲也×松山周平(11.27)

物づくりや情報を加工する時代から、五感の枠を超えた体験を創造する時代へと移行しつつある昨今。株式会社ティーアンドエス THINK AND SENSE部 部長の松山周平氏(写真左)と、エンハンス代表の水口哲也氏(右)による最旬のクリエイター対談が実現。0→1制作までのアプローチ、クリエイティブであり続ける方法、今後注目すべき体験のネクストトレンドについて語ります。

【Topics】
・対応する言葉が存在せず言語化不能な体験も、テクノロジーにより感覚で伝わる時代に
・次の「体験」のトレンドは、米トランスフォーマティブ・テクノロジー分野
・「活版印刷以来、600年ぶりの大革命」 VR/ARが率いる体験の時代はすぐそこ


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