駅伝でフルマラソン完走後のライブや富士山の山頂ライブ等、他のアイドルグループとは一線を画す活動を続けるアップアップガールズ(仮)。次々と新しい事に積極的に挑戦する彼女達が今回挑むのは、まだ数少ない長時間(20分以上)にわたる360度高画質映像のライブ撮影。今回そのVRライブ撮影の様子を取材しました。
リハーサルの様子
アップアップガールズ(仮) #theta360 – Spherical Image – RICOH THETA
今回撮影に使用されたのは、キヤノンのミラーレスカメラEOS M3×5台を使ったmooovr社製カメラシステム。ライブ会場のような暗い環境や演出上使われるレーザービームやスポットライトなど、様々なライティング環境にも対応できると期待されています。なお、今回はスティッチした高画質のアウトプットイメージを最終的に4K画質360度映像に。テクニカルプロデューサー石ヶ谷宜昭氏は「それぞれのカメラでは2Kで撮影を行い、それを最終的に4K画質360度映像にまとめます。これに、カラーコレクション等の画像管理を行い、どこに出しても恥ずかしくない画質となります。」とコメント。解像度でなく、解像感を出すためにポストプロダクションとしての実力を発揮したいと語りました。今回の撮影には、イベント映像からCMまでをこなすマルチな映像監督 清水憲一郎氏他、様々なスペシャリストが各社から集まっています。
画面中央の360度カメラを取り囲むアップアップガールズ(仮)
技術提供等を行った株式会社モノビット、シニアプロデューサーである大久保悌伸氏によると、「スティッチで顔が切れたりしないように、カメラ正面に顔が来るように指示させて頂いている」とコメント。ライブ中、カメラを取り囲む動き等の顔が映る時の注意点です。
舞台後方から見た様子
アップアップガールズ(仮) #theta360 – Spherical Image – RICOH THETA
変わり続ける照明やレーザーが美しいライブ会場。実は、360度カメラで長時間撮影する環境としては最悪な場所です。理由は、激しく明るくなったり暗くなったりする差が激しいため、カメラの設定を変える必要があるから。しかしVR撮影では、カメラの設定は一度決めたら変更できません。現場の状況で標準的な設定を決めている映像は、ノイズ処理やシャープネスといった様々な調整が必要になります。しかし、VR映像でこの部分を細かく調整できている作品はまだ少ないという状況。 そんな中、ポストプロダクションの実力を発揮した高画質VR映像は、一体どのようなクオリティになるのでしょうか?公開が楽しみですね。
また、アップアップガールズ(仮)は、制服姿で甘酸っぱい青春LOVEストーリーを演じる、
VRミニドラマ「アプガが僕に恋をした(仮)」の撮影を行っています。カメラの画質の 良さを活かし、吐息を感じる距離での体験ができるとのこと。7月31日にはAKIBAカルチャーズ劇場での イベントの中でVRコーナーを設置。そこだけで楽しめる アナザー版の公開も行われます。ぜひチェックしてみてはいかがでしょうか?
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