7月27日(木)オンラインゲームプラットフォーム「Roblox」のMeta Quest版がリリースされました。現在はオープンベータ版として展開されており、「App Lab」上で無料ダウンロード可能。対応デバイスは、Meta Quest 2とMeta Quest Proです。
本記事ではQuest版「Roblox」の導入方法と、その使い方を解説します。
そもそも「Roblox」とは?
「Roblox」はプレイヤー自身がゲームを制作したり、他のプレイヤーが作ったゲームを遊べるプラットフォームです。「Roblox」によると、全世界の日間アクティブユーザー数は6,610万人を超え、ユーザー自作のコンテンツは3,200万以上となっています。メニューや設定画面などは日本語化されており、英語が分からなくても気軽に遊ぶことができます。
ゲームの詳細はこちら。
今回の、Quest版「Roblox」では、VR対応ゲームはもちろん、非VR対応ゲームを遊ぶことも可能です。
遊ぶ前の準備に必要なものは?
「Roblox」を遊ぶためには同プラットフォームの専用アカウントが必要です。もし、未作成の場合は公式サイトのトップページから作ればOK。Quest版「Roblox」は、「App Lab」のストアページからダウンロードできます。その後、Questのアプリ欄から起動しましょう。
初回起動時は、クイックログイン用のウィンドウが表示され、Quest側でのログインに必要なコードが表示されます。このコードをメモした後、PCのブラウザなどから「Roblox」を開き、“クイックログインを選択します。記録したコードを入力すると、Questでのログインが完了します。
Quest版「Roblox」のメインメニューでは、現在VRに対応しているゲームを選択できます。また、アバターマーケットにアクセスし、欲しいカスタム用アイテムを入手可能です。
それでは、7月31日(月)時点で、VRモードである程度遊べるワールドを2つ紹介します。なお、現時点ではQuest版「Roblox」はβテストの段階。予期せぬ不具合などが発生する場合もあるので、注意が必要です。
VRハンズv2.8
通常のVRゲームのように、手を使ってブロック遊びやボクシング、などを楽しめるワールド。元々はOculus Rift向けに制作されましたが、Questシリーズでもプレイ可能です。Quest版「Roblox」がどのように動作するかを確認できます(※現時点では右スティックでのスムーズ視点移動には対応していない状態です)。
VR チュートリアル
「Roblox」公式が用意した、VR向けのチュートリアルワールドです。1人称視点から3人称視点にスムーズに切り替えたり、簡単に動き回ったり、他の人たちとプレイしているときに一定の距離感を保つ方法を学べます。
実際のところ遊んだ感覚は?
筆者は、何種類かの「Roblox」ワールドをQuest Proでプレイしてみましたが、“やや準備段階”という印象を受けました。チュートリアルやいくつかのワールドでは快適に遊べましたが、一部では、設定した視点設定が反映されないといった問題も発生しました。
非VRゲームに対応のワールドも遊べるのですが、快適にプレイできるかどうかには、(VR、非VRを問わず)全体的に激しい差があります。そのため、まずは上記のおすすめワールドを体験したあとに、他のワールドでも快適に遊べるものはないかを探してみたほうが良さそうです(「Roblox」でプレイできるゲームの多くは、個人や外部のスタジオが制作しており、その結果として、各コンテンツごとにVRへの適性に差が出ているのかもしれません)。
現段階でも一定の体験はできますが、より快適に遊びたい場合は正規版を待った方が”ベター”と言えます。
執筆:井文