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PlayStation VR2 2023.07.21

PSVR2のプロトタイプ版の姿が公式ブログで明かされる 開発から約6年、現在のかたちに至るまでの試行錯誤

PlayStation.Blogにて、VRデバイスPlayStation VR2(PSVR2)の開発の過程で作成されたプロトタイプが複数公開されました。

PSVR2は2016年に企画コンセプトがスタートしており、様々な技術を取り入れたプロトタイピングを2017年初頭から検討してきたそうです。さまざまな技術領域に対して深い考察を重ねており、開発者は6年間を「かなり長かった」と明かしています。


【アウトサイド・イン/シースルー試作機】


【アウトサイド・イン検討用の試作機】


【インサイド・アウト試作機】

特に初期のプロトタイプは、初代PS VRの筺体に対して、新たな機能をどのように搭載すればいいかを検討していたため、重さよりも機能評価を重視していたとのこと。


【トラッキングカメラ配置検討試作機】


【トラッキングシステム検討試作機】

機能評価をしていったあと、実際にシステムとして統合。「トラッキングシステム検討試作機」は統合直前のプロトタイプとなっており、非常に大きくて重たいものの、評価としては重要であったそうです。


【視線トラッキング評価試作機 その2】

また、PS VR2では遊びの体験を広げようと考え、新しいUIとして視線トラッキングの導入が検討されました。多くの人に被ってもらい、視線トラッキングのデータを集めるための試作機が開発されています。


【スケルトン試作機】

コントローラーの試作機も公開


【プロトタイプ 1】


【プロトタイプ 2】

コントローラーは、ヘッドセットと同じく2016年から検討を開始し、2017年からプロトタイプの開発を開始。「プロトタイプ 1」はトラッキング方式が異なり、PlayStation Move モーションコントローラーのスフィアで対応していましたが、「プロトタイプ 2」はトラッキングがインサイド・アウト方式になり、IR LEDをどこに配置するか検証されました。


【プロトタイプ 3】


【プロトタイプ 4】

「プロトタイプ 4」では現状の最終形に近いものの、いろいろな機能を入れ込んだ結果、グリップのサイズが大きくなったことが明かされています。


【プロトタイプ 5】

「プロトタイプ 5」で、グリップ形状などの持ち心地はまだ最適化されてないものの、PS VR2 Senseコントローラーの各機能はすべて実装されました。

初期検討の時点では、インサイド・アウトとアウトサイド・インのふたつを並行して検討し、その後インサイド・アウト方式に舵を切り、トラッキングの最適化を続けたとのこと。また、アダプティブトリガーとハプティックフィードバックの両機能を搭載しながら、エルゴノミクス(人間工学)を最適化するのは困難だったものの、ソフトウェア開発からの強い要望もあってやり通したと明かしています。

開発者による詳細な解説はこちら

(参考)PlayStation.Blog


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