株式会社WHITE、サンメッセ株式会社、明治大学宮下芳明教授らは、共同開発を行ったタッチ操作ができるスマホ用ダンボール製「Milbox Touch」を発表しました。
手持ちのスマホを挿してVRが体験できる手軽なダンボール製VRデバイスは、Google Cardboard、ハコスコを始め、様々なものが登場しています。今回発表された「Milbox Touch」は、明大の研究成果であるExtensionSticker技術を応用しています。導電型のインクを使い、ダンボール製デバイスの側面に貼り付けるだけでタップやスクロール、スワイプなどの直感的なタッチ操作が可能になる点が特徴的です。
ダンボール製VRデバイスはこれまでスマートフォンを装着して体験をする程度でした。Google Cardboadやタオバイザーなどは磁石を使った簡易な操作は可能でした。一方、サムスンのGalaxy S6/S6 Edge用のVRヘッドマウントディスプレイ、Gear VRでは側面にタッチパッドが備わっており、ゲームなどの操作も可能で体験としてはよりインタラクティブなものです。
今回発表されたMilbox Touchは、Gear VRのタッチパッドのようにインタラクティブな操作をダンボール製VRデバイスで可能にします。株式会社WHITEは、今後Milbox Touch向けのVRコンテンツの制作をクリエイターを巻き込みながら推進していくとしており、第1弾として株式会社アマナの協力の下、MilboxTouchを活用したゲームコンテンツを制作し、その開発知見をMilboxのサイト(milbox.tokyo)にて広く一般に公開していくとのことです。
MilboxTouchのプロトタイプは8月1日、2日に開催されるMaker Fair Tokyo にて展示されます。
今後コンテンツの充実に注目したいところです。
※ExtensionStickerとは
タッチパネルディスプレイに貼り付けるだけでタッチパネル外からのタッチ入力を転送可能とする技術(特許出願中)。導電性の縞模様を印刷したシールによって、ユーザーがタッチパネルに直接触れずとも、シールをタッチすることで、タッチ入力やスクロール操作のような連続的入力を発生させます。
(参考URL:http://www.meiji.ac.jp/osri/topics/2014/6t5h7p00000hvtqg.html)
(参考)
明治大学 宮下芳明教授らが技術協力した株式会社WHITEのタッチインターフェース搭載型ダンボール製VRゴーグル「MilboxTouch」のプロトタイプを発表
https://www.meiji.ac.jp/koho/press/2015/6t5h7p00000iydil.html