VRスタジオReady at Dawnが開発中の新作VRゲーム「Lone Echo Ⅱ」の発売が、2020年第1四半期に延期されることが告知されました。Ready at Dawnによれば、今回のリリース延期は、Oculus Rift向けのVR対戦ゲーム「Echo Arena」をOculus Questに対応させるプロジェクトに注力するためとのこと。
前作にあたる「Lone Echo」は、2017年にリリースされたOculus Rift専用タイトル。同作はOculusが監修を務めており、Oculus Storeにおいては100万ドル(約1億円)の売り上げを最速で達成しています。
トラッキング方式の差異が影響か?
「Lone EchoⅡ」の発売延期に関して、米メディアRoad to VRはとある興味深い推測を立てています。
同メディアは「Oculus RiftとOculus Rift Sのトラッキング方式の違いが影響しているのではないか」とコメント。「Lone Echo」は独自の無重力移動を実現していますが、これはあくまでRiftの外部センサーを使ったトラッキングを想定しているもので、Rift Sのような外部センサーを使用しないトラッキングでは問題が発生する可能性があるとのこと。この部分の調整に、Ready at Dawnが時間を要しているのではないか、と指摘しています。
Ready at Dawnは2019年5月、Rift Sのインサイドアウトトラッキングに関し、「Oculusと連携し、Rift Sでも最高のトラッキングを実現する」とコメントしています。今後の発表に期待したいところです。
(参考)Road to VR
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