アイドルマスターシリーズの新作スマホゲーム「学園アイドルマスター」が大きな話題になっています。アイドルマスターファンだけでなく、新規にはじめるユーザーも多く、VTuberたちも続々と配信をしています。
「学園アイドルマスター」は、学園にいるアイドルたちをプロデュースして成長させるゲームです。さまざまなカードを駆使してレッスンや試験をこなしていくカードゲーム的な内容となっております。一方、アイドルたちもこれまでにない個性があり、ひとりひとりのアイドルのイベントにも力が入っています。
何が話題になっているのか?
特にプレイヤーの心をつかんだのは、そのグラフィックのクオリティー。ひとりのアイドルの3Dモデルに約6万ポリゴンを使用していることも話題となっており、また3Dモデルの衣装の糸のほつれやレースの細かさなどが丁寧に再現されていることにも注目が集まっています。
また、ゲーム内でアイドルが成長している様子を、具体的な変化で表現しているのも大きなポイント。例えば、最初はおぼつかない歌やダンスが、ストーリーをクリアする頃には一人前の実力を身についているなど、育成ゲームとしての手応えを感じさせるものとなっています。
さらに注目すべきはライブシーンでの撮影機能です。6つのカメラアングルを操作しながら、自由に撮影可能で、アイドルの一挙一足を細かく見られる点が非常に好評となっています。そのため、偶然撮れたアイドルの珍しい表情や、構図が練りに練られたベストショットをSNSに投稿する人たちも多く見られます。
VTuberたちの中には、技術に注目する者も
VTuberたちの中では、アイマスシリーズのファンを公言している者も多い印象です。発表から注目度も高く、事務所やグループ問わず、多くの実況配信が始まっています。
アイマス好きの月ノ美兎さんは、珍しく本作のメインアイドルのひとり「花海咲季」を最初に選択します。特に「妹の才能を認めながらも、必死に努力して負けないよう踏ん張っている」姿が刺さった模様。姉妹にYouTuberのヒカキンさんとセイキンさん兄弟の構図を重ねつつ、その後の展開を予想して泣き出す一幕に、視聴者は困惑していました。
壱百満天原サロメさんは、お嬢様アイドルの「倉本千奈」のストーリーを体験します。喋り口調が似ているところに好感を持ちつつ、学園では劣等生の彼女を可愛がりながら指導。自分が実際に3Dライブに出演した際の、練習での様子なども話しながらプレイしていました。
九条林檎さんは、他実況とは違った切り口で配信。ゲストに3DCGの専門家を呼び、学マスのどういったところが技術的に注目ポイントなのかを話し合いました。どんなゲームエンジンが使われているのかや、まるで人が持っているかのようなカメラワークによる見せ方など、VTuberやプロの視点から本作のポイントを考察しています。
アイマスシリーズが進めるバーチャル領域の取り組み
近年アイマスシリーズでは「“MR”-MORE RE@LITY-プロジェクト(MRプロジェクト)」と題し、ゲーム領域に閉じないアイドル活動の拡大を掲げて展開しています。具体的には、VRやARの領域にまで展開の幅を広げるような下記のような取り組みを実施中です。
2023年には現実の配信で活動するアイドル候補生たちを、視聴者がプロデューサーとして応援する「vα-liv(ヴイアライヴ)」がスタート。VTuberのように2Dや3Dの姿で配信やレッスンをしていきますが、支持を獲得できなければデビューできないため、緊張感のある筋書きのないドラマが反響を呼びました。
一方、天海春香、星井美希、如月千早といった歴代アイドルも、vα-livの審査ゲストや生配信、YouTuberのコラボに登場するなど、現実で活動しているような動きを見せています。
「シンデレラガールズ スターライトステージ」とVTuber星街すいせいさんのコラボでは、ARアプリでゲームのアイドルたちと同じく、星街すいせいさんをARフォトを撮れるようになったことも話題となりました。
このように活動の幅を広げるアイマスシリーズの中でも、今熱い視線を浴びる「学園アイドルマスター」。今後はゲーム内のアイドルたちが、バーチャルの技術で現実空間にも進出する可能性もあります。そういった意味でも、これから目が離せません。