東京都の北千住にあった老舗銭湯「大黒湯」の3D復元コンテンツが発表されました。VRChatやclusterなどのメタバース関連サービスを利用すれば、バーチャル空間に再現された銭湯内の様子を見られます。
このコンテンツは、現地で撮影した3650枚の写真をフォトグラメトリ化(※)したもので、開館当時のロビーや脱衣所、銭湯内などの様子がそのまま再現されています。VRChatでは声の反響や湯船の水の様子まで再現されており、本当に銭湯に訪れたかのような感覚に浸れます。
(※現実の建物などをさまざまな方向から撮影して、写真データをもとに3Dモデルに変換する技術)
キングオブ銭湯「大黒湯」が解体へ。
歴史ある銭湯を残したい…というわけでフォトグラメトリで3D復元しました。
現地で撮影した3650枚の写真から生成。そしてメタバースプラットフォームへ!
続きからVR、AR起動出来ます↓#Photogrammetry pic.twitter.com/BvJJwQmr6H— 龍 lilea / Ryo Fujiwara (@lileaLab) May 22, 2022
[デジタルアーカイ部]
90年の歴史をもつ千住のキング・オブ・銭湯「大黒湯」を3Dデジタルアーカイブしました!
脱衣場の天井や、男湯の富士山と女湯の赤富士、普段は入ることができない釜湯など、隅々まで是非巡ってみてください。VRなのに湿度を感じる♨️#大黒湯VR pic.twitter.com/71AKdW34h4
— gluon (@gluon_tokyo) May 22, 2022
今回、銭湯の復元企画の主催を担当したのは、株式会社gluonの「デジタルアーカイ部」というグループ。フォトグラメトリ化を担当した龍 lilea(Ryo Fujiwara)さんのTwitterによれば「キングオブ銭湯」として親しまれていた「大黒湯」の歴史を残すために実施されたとのことで、4時間以上の現地撮影の末に再現されたそうです。龍 lileaさんの公式サイトには、スマートフォンで銭湯をAR表示できる方法も紹介されています。
VRChat版はこちら
cluster版はこちら
スマホARの詳細はこちら
(参考)公式サイト