先月、フィンランドのソフトウェア開発会社であるFuturemarkより、PCのVR対応性能を測ることのできるベンチマークソフト『VRMark』がリリースされました。今回は本ソフトを使用する際の使い方について、解説していきます。
PCのVR性能を測定できるベンチマークソフト『VRMark』
VRMarkを使用することで、そのPCがVRHMD(Oculus Rift、HTC Vive)を使用できる性能を備えているかどうか、さらにどこまでのグラフィックを描画することができるか、を測定することができます。なお測定はディスプレイ上で行うため、VRHMDを接続する必要はありません。
『VRMark』紹介動画
VRMarkの基本機能をは無料で利用することが可能です。しかしより高度な設定、分析を行いたい場合はAdvanced Edition(19.99ドル/約2,300円)を購入する必要があります。無料版(日本語)のインストールファイルは4Gamer.netよりダウンロードすることができます。
VRMark無料版(日本語)DL: http://www.4gamer.net/games/362/G036211/20161104003/#v111272
VRMarkを実行するには、PCが以下のシステム要件を満たしている必要があります。
・OS:Windows7 SP1(64bit)以降
・CPU:デュアルコア以上
・RAM:2GB以上(Blue Room(※)は4GB以上)
・GPU:DirectX11以降対応
・グラフィクスメモリ容量:1.5GB以上(Blue Room(※)は2GB以上)
※VRMarkには、標準的な負荷で性能を測定する「Orange Room」と、より大きな負荷で測定する「Blue Room」と呼ばれるテストが用意されています。「Blue Room」はAdvanced Edition限定です。
次からVRMarkのインストール方法と、使い方について解説していきます。
『VRMark』インストール手順
1.以下のサイトにアクセスし、分割されたVRMarkのファイル1から3までをダウンロードしてください(計1.13GB)。
VRMark無料版(日本語)DL: http://www.4gamer.net/games/362/G036211/20161104003/#v111272
2.全てをダウンロードし終えたら、「VRMark-v1-1-1272.part1.exe」を実行します。起動すると以下のような画面が出現します。言語を英語、ドイツ語、ロシア語、中国語(簡体)から選択し、Nextを押してください。
3.規約一覧が表示されるので、目を通した後、左下にチェックを入れ、Nextを押してください。
4.インストール場所を選択し、Nextを押してください。するとインストールが開始されます。
5.インストール完了後、「Launch product」にチェックを入れてください。Finishを押すとインストーラが終了し、VRMarkが起動します。
VRMarkの使い方
▼VRMarkのインターフェース画面。
VRMarkの右上のメニューから「BENCHMARKS」をクリックすると、標準的な負荷で性能を測定する「Orange Room」と、より大きな負荷で測定する「Blue Room」から測定方法を選択できます。(ただし無料版では『Orange Room』しか選択できません)
測定方法を選択し、HOME画面中央の「BENCHMARK」ボタンをクリックすると、測定が開始されます。測定が終了するとリザルト画面が表示され、ベンチマークスコアのほかに、PCスペックや平均フレームレートが一覧で表示されます。また、さらに下を見ていくとどの時点でどういった負荷がかかったかなどさらに詳細な分析を見ることもできます。
Orange Room
Blue Room
無料版と有料版との違い
一般ユーザー向けの有料版である『Advanced Edition』では『Blue Room』が選択できるようになります。また設定のカスタマイズや、PCへのスコアの保存が可能になります。また法人向けのプランである『Professional Edition』では、スコアをFuturemark社の統計サイトへアップロードしたり、コマンドラインの実行による自動化も選択できるようになります。
(画像出典:http://www.4gamer.net/games/362/G036211/20161104003)
有料版はVRMarkの公式ページより購入することができます。
http://www.futuremark.com/benchmarks/vrmark
(参考)
VR Mark – The Virtual Riality Benchmark(英語)