2015年4月、VRの普及促進と連携を目的とした団体「一般社団法人VRコンソーシアム」(以下、VRC)が発足しました。同時に、これからのVR業界を牽引するVR作品やクリエイターを発掘するための「VRクリエイティブアワード2015」を開催します。
VRCは目的としてVRの技術とコンテンツの普及を目指しており、ハードウェア、コンテンツ、プラットフォーム、メディアの全ての領域でVRに関わる多様なプレイヤーをつないでいくことを目的としています。
代表理事を務めるのは、理研脳科学研究所そして株式会社ハコスコの代表を務める藤井直敬氏です。株式会社ハコスコは、昨年7月より、スマホを挿して手軽にVRを体験できる「ハコスコ」の開発、販売を行っており、2015年4月時点で7万個を出荷しています。
ハコスコ公式サイト
http://hacosco.com/
代表理事の藤井氏を筆頭に、VR、アート、アカデミアの第一線で活躍する以下の6名が理事を努めます。
藤井直敬氏 理研脳科学研究所 チームリーダー、ハコスコ代表
杉山知之氏 デジタルハリウッド学長
南條史生氏 森美術館館長
稲見昌彦氏 慶應義塾大学大学院メディアデザイン研究科教授
水口哲也氏 慶應義塾大学大学院特任教授
落合陽一氏 メディアアーティスト
ハードウェア、コンテンツ、プラットフォーム、メディアそれぞれのワーキンググループを作った活動を行い、交流活動やカンファレンスやイベントを開催予定です。公式サイトにて、法人会員、個人会員の申込が可能です。
「VRクリエイティブアワード2015」の応募がスタート!
その第1弾となるのが、同時に開催がスタートした「VRクリエイティブアワード2015」です。VR業界を牽引する作品やクリエイターを発掘するためのイベントです。
実写の360度動画作品を対象とするパノラマ動画部門、3DCGやアニメーション利用した作品を対象とするCG部門、インタラクティブなゲームやアトラクション等の作品を対象とするインタラクティブ部門、の3部門が設けられています。
応募期間は本日4月7日(火)から5月17日(日)まで。応募方法は動画共有サイトへのアップロードと作品概要等の提出になります。一次予選を経て、6月6日に東京にて授賞式を開催予定です。
審査委員は理事の6名のほか、AR三兄弟の川田十夢氏など、各界のプロフェッショナルが参加予定です。受賞作品には、グランプリ賞賞金10 万円のほか、協賛企業からの賞品が送られます。
詳細は公式ページをご覧ください。
これまで開発者のコミュニティが活発だった日本のVRですが、本コンソーシアムの発足をきっかけに、さらに多くの人・企業を巻き込み、広げていくことができるのか期待したいところです。
Written by 久保田瞬(すんくぼ)
(参考)
VRコンソーシアム公式サイト
http://vrc.or.jp/