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ゲーム・アプリ 2021.04.18

今週の気になるVRゲームニュースまとめ(4月11日~4月17日)

「気になるVRゲームニュースまとめ」では、一週間の内に報じられたVRゲーム関連ニュースの中から気になる新作、アップデート情報などをまとめてお届けします。今週は2021年4月11日~4月17日間の関連ニュースが対象です。

目次

1. 星から星を渡るVRアクション「STRAYLIGHT」製品版発売時期が発表
2. 最大10人参加可能なVRミリタリーFPS「Alvo」海外PSVR版が発売
3. 過去の自分と一緒に戦う「Help Yourself」体験版が公開
4. 時間旅行VRアドベンチャー「Wanderer」最新トレイラー公開。3部作構想も発表
5. H.P.ラヴクラフトの小説「ダゴン」を追体験する、VR対応ビジュアルノベルが発表
6. 講談社VRラボ企画・制作のVR映画「Last Dance」Steam、Viveportで発売
7. ロケット”ラヴ”の破天荒VRレース「Rocket Skates VR」発売

星から星を渡るVRアクション「STRAYLIGHT」製品版発売時期が発表

Steamで早期アクセス版が販売中の「STRAYLIGHT」の製品版発売時期が2021年第3四半期になることが発表されました。これと同時にOculus Questプラットフォーム、PlayStation VR(PSVR)版の発売も発表されています。

「STRAYLIGHT」は宇宙空間内に散らばる幾多の星をキャッチする特殊なビームを照射し、その反動で宙を舞いながらゴール地点のポータルを目指すVRアクションゲーム。足場が存在しないため、常に星を掴んでは宙を舞い続けなければならないスリリングなゲームプレイと、往年の名作アクションゲームに着想を得た分かりやすいルールとやり込み甲斐の深さを特色としています。

開発のDr Blocによれば、今後発売予定の製品版(Ver1.0)ではグラフィック全般の更新、機能周りの改善に加え、より難しいステージを解禁するのに必要な収集アイテム、実績、オンライン対応のリーダーボードと言った多数の新コンテンツが提供予定とのこと。さらに公式Twitterによれば、PlayStation 5(PS5)向けに開発が進められている次世代VRシステムにも対応する模様です。

(参考)UploadVR

最大10人参加可能なVRミリタリーFPS「Alvo」海外PSVR版が発売

PlayStation VR(PSVR)向けに開発が進められていたVRミリタリーFPS「Alvo」が2021年4月13日、海外PlayStation Storeにて販売開始となりました。

「Alvo」は最大10人のプレイヤーが参加可能なオンライン専用のVRタクティカルFPS。それぞれが生き残りをかけて戦う「Free 4 All」、5人編成のチームに分かれて争う「Team deathmatch」、爆弾を解除しながら拠点を防衛する「Search and Destroy」の3つの異なるゲームルールで、熾烈な銃撃戦を繰り広げていきます。クロスプレイもサポートしており、今後発売予定のPC(Steam)、Oculus Quest/Quest2のプレイヤー同士で各ルールごとの銃撃戦を体験可能。操作面でも快適に楽しめるよう工夫を凝らしているほか、PSVR版はPSVRシューティングコントローラにも対応しています。

なおPCVR、Quest/Quest2版は2021年内に発売予定。また、日本国内でのPSVR版の展開は執筆時点で確認されていません。今後、遅れて発売される形になるのか、開発のMardonpolおよび、ソニー・インタラクティブエンタテインメント(SIE)の動向が注目されます。

(参考)PlayStation Store(海外)、プレスリリース

過去の自分と一緒に戦う「Help Yourself」体験版が公開

ゲーム配信サイト「itch.io」、Oculus Questのサイトローディングアプリ「SideQuest」にて、新作VRゲーム「Help Yourself」の無料体験版が公開されました。

「Help Yourself」はオーストリアのザルツブルク応用科学大学在籍の学生によるゲーム開発チーム「Flat Head Studio」が開発中のパズル要素濃い目のVRシューター。プレイヤーは銃火器を片手に、集団で襲い来る敵を単身で迎撃します。

見所はひとりでマルチプレイをこなすシステム。戦闘は敵が数の暴力で攻めてくるため、単身では到底太刀打ちできません。しかしプレイヤーが敗北するとタイムリープが発生し、戦闘開始直前の時間に逆戻り。加えて前回の時間軸で敗北したプレイヤーが「クローン」として生成され、その時に取った立ち回りを再現する自動行動を取ります。このクローンと連携したり、時には何度も敗北してその数を増やしながら、数的不利な状況を覆す、まさに”ひとりマルチプレイ”を実現させた作品になっています。


(ループとクローンの仕組みを端的に解説したイメージボード)

フリーゲームに詳しい方なら「Cursor*10」が脳裏を過ぎるかもしれない本作(あるいはPlayStation Portableで発売された「己の信ずる道を征け」)。現在開発中の関係で仕様周りは今後、大きく変更される可能性があるようですが、今後数ヶ月の間により洗練された作りに昇華していくと、開発チームは紹介ページに綴っています。
一風変わったVRシューターをお求めの人には注目の新作です。

(参考)itch.ioSideQuest

時間旅行VRアドベンチャー「Wanderer」最新トレイラー公開。3部作構想も発表

PlayStation VR(PSVR)向けへの発売が報じられたVRアドベンチャー「Wanderer」の最新トレイラーが公開。併せてストーリーの概略、世界観の詳細についても発表されました。

「Wanderer」は時間旅行(タイムトラベル)を題材にしたVRアドベンチャーゲーム。プレイヤーは主人公のアッシャー・ノイマンとなって過去へと遡り、来たるべき終末の未来を変えるべく、時代ごとに立ち塞がる試練に挑んでいきます。

ストーリーは1989年から1993年まで放送された海外ドラマ「Quantum Leap」(※邦題:タイムマシーンにお願い)を強く意識。ステージ上でライブパフォーマンスをしたり、第二次世界大戦下の戦場で暗号解読に挑むなど、時代ごとに独自の趣向を凝らしたイベントが用意されています。また、ニコラ・テスラの実験に協力するなど、歴史上の実在人物も登場。ゲームプレイ周りでも脱出ゲーム風のパズルあり、リズムアクションありとバラエティーに富んでいて、それらが時代ごとのイベントと思いもよらない形でコラボする、至れり尽くせりな展開が用意されているようです。

さらにストーリーは3部作構成になるとのこと。第1部発売以降、どれぐらいの間隔で続編を出していくかについては執筆時点で不明。
また本作はPC(Steam)、Oculus Quest/Quest2への発売も検討されていますが、英メディアVRFocusによれば、ソニー・インタラクティブエンタテインメント(SIE)と提携している関係で、ある程度の時間を置いてからになるようです。

(参考)VRFocusUploadVR

H.P.ラヴクラフトの小説「ダゴン」を追体験する、VR対応ビジュアルノベルが発表

ハワード・フィリップス・ラヴクラフト(H.P.ラヴクラフト)の短編小説「ダゴン」を題材にしたビジュアルノベル「Dagon」が発表されました。2021年8月28日にSteamで発売予定で、価格は無料。ヘッドセットはValve Index、HTC Vive、Oculus Rift(Rift S)、Windows Mixed Realityに対応しているほか、非VRプレイも可能となっています。

本作は原作の「ダゴン」を約15分の短編ストーリーと共に追体験するというもの。H.P.ラヴクラフトの「クトゥルフ神話」の宇宙的な恐怖と歪んだ世界観を手軽に味わえる作りで、ファンはもちろん、これまで読んだことがない初心者にも入門編として最適なものになっているようです。また原作の小説、H.P.ラヴクラフトの略歴、クトゥルフ神話が与えた影響などを解説したゲームモード、オーディオブックとスクリーンショット入り電子書籍もダウンロードコンテンツとして配信。本作を機に「クトゥルフ神話」の深淵を覗いてみたくなったプレイヤーへのアフターフォローも徹底されています。

なおストアページいわく、本作をプレイすると副作用で不眠症、せん妄、急性宇宙恐怖症を発する可能性があるとのこと。ホラー耐性がそれほどないプレイヤーが体験する際は、軽い気持ちで挑まない方がいいかもしれません。

(参考)Steam
(補足資料)「ダゴン」(青空文庫)

講談社VRラボ企画・制作のVR映画「Last Dance」Steam、Viveportで発売

講談社VRラボ企画・制作によるオリジナルVR映画「Last Dance」が2021年4月15日より、SteamとViveportにて販売開始となりました。価格はSteamが税込2,050円、Viveportが税込2,184円。ヘッドセットはHTC Vive、Valve Indexに対応しています。
また、Steamではスペシャルプロモーションとして、4月22日午前2時頃まで20%割引の税込1,640円で販売されます。

「Last Dance」は高性能AIと人間の女性との出会いと恋の行方を描いたVR映画。壮大なスケールとVRならではの演出を特色としており、2020年に台湾で開催された「高雄映画祭XR Dreamland」では招待作品に選出。さらにルミエールジャパン特別賞受賞、Siggraph Asia 2020のVRTheater上映作品としても選ばれるなど、高い評価を得ています。

監督はMr.Childrenのミュージックビデオ制作のほか、NHKの音楽番組「みんなのうた」のアニメーション制作に携わった半崎信朗氏。音楽は「agehasprings(アゲハスプリングス)」所属の横山裕章氏が手掛けています。

今回の販売開始に併せ、YouTubeでは制作メンバーのインタビュー動画も公開中です。

ソフトウェア概要

タイトル

Last Dance

発売・開発元

デジカ / 講談社VRラボ

対応ヘッドセット

HTC Vive、Valve Index

プレイ人数

1人

価格(税込)

2,050円(Steam)、2,184円(Viveport

ロケット”ラヴ”の破天荒VRレース「Rocket Skates VR」発売

新作VRゲーム「Rocket Skates VR」が2021年4月16日より、Steamで販売開始となりました。価格は税込1,010円。ヘッドセットはValve Index、HTC Vive、Oculus Rift(Rift S)で、日本語には未対応です。また4月24日まではスペシャルプロモーションとして、20%割引の税込808円で販売されます。

「Rocket Skates VR」はその名の通り、ロケットブースターでローラースケートを楽しむ破天荒なVRレーシングアクションゲーム。片手に取り付けられたロケットブースターの推進力を活かして山道、急斜面を駆け抜けていきます。
ロケットブースターと野球のバットを持ち、ターゲットを破壊しつくす「タイム・トゥ・レイジ」、バットではなく拳銃でターゲット破壊に挑む「エイム・アンド・ショット」、そしてロケットの推進力を文字通り2倍で味わうスピード狂向けにして、ロケット以上に素晴らしいものはロケット以外にないの真理を味わえる「ロケットラッシュ」など、収録ゲームモードも破天荒を徹底的に追究。開発のEpiXR Games UGがストアページに記したコメントによれば、純粋なレースでは物足りないなら色々と試してみて欲しいとのことです。

仕組みはシンプルながらも、楽しさは保証付きだともストアページで豪語されている本作。この破天荒な組み合わせとロケットブースターを愛してやまない人には要注目の新作です。

ソフトウェア概要

タイトル

Rocket Skates VR

発売・開発元

EpiXR Games UG

対応ヘッドセット

Valve Index、HTC Vive、Oculus Rift(Rift S)

プレイ人数

1人

価格(税込)

1,010円(Steam


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