ディズニー・リサーチが絵画の色調を変更できるARアプリ『AR Museum』を開発しました。画面に写った絵画をタップすると、タップした部分の色が変わります。使う人次第でさまざまな作品ができるので、想像力を強化することに役立ちます。
『AR Museum』では本のカバーや博物館の絵画をカメラ越しに画面に写して、タップした場所の色調を変更できます。動画ではタップした場所に液体が飛んでいき、選んだ色に変わっていくのが確認できます。人間の肌が紫になったり服の色を変えたりといった操作が可能です。
AR MuseumはゲームエンジンのUnityとARライブラリVuforia を使って開発されています。一般向けに公開してはいないとのことです。
絵画の前に置かれたタブレットを操作。タップした場所の色が変わっていることが分かります。
タップした場所にインクのようなものが当たり色が変わります。たとえば投げた色が紫だとしたら、タップした場所が真紫になるというよりも、少しだけ紫っぽくなるという印象を受けました。
ディズニー・リサーチのARへの取り組み
ディズニー・リサーチは2015年、AR Museumと同様に色を活用したARアプリを公開しています。これはARで具現化したキャラクターとぬり絵がリンクしたARアプリで、紙に描かれたキャラクターを色付けすると具現化したキャラクターがリアルタイムにカラーリングされます。
色を塗り終わったキャラクターはコミカルに動いて、塗った色が反映されていることが確認できます。具現化したキャラクターは紙の上で動いて、紙をペラペラと動かしても紙に乗ったままです。
また2017年7月には『Magic Bench』と呼ばれるコンテンツも公開しています。これはキャラクターがユーザーの横に座っているように見えるコンテンツです。ディズニーが得意とするキャラクターとの触れ合いにAR技術が大きく役立ちそうです。
(参考)
VR Scout / Disney’s ‘AR Museum’ Brings Interactive Play to Classic Art and Beyond -(英語)
https://vrscout.com/news/disneys-ar-museum-interactive-art/
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