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ゲーム・アプリ 2019.02.03

Oculus Quest向けのシネマティックVR体験、海外の映画祭にて発表

2019年1月26日、Facebookは2019年春に発売予定の一体型VRヘッドセット、Oculus Questで体験可能なVRコンテンツ「The Under Presents」を発表しました。同作品は、2019年1月24日からユタ州で開催される2019年サンダンス映画祭でプレミア公開されています。

Oculus Questは、フェイスブック傘下のOculusが発表した一体型VRヘッドセットです。Oculus QuestではPCやケーブル、外部センサーの設置なしに、このヘッドセットとコントローラーだけで、動き回ったり手を動かすVR体験が可能となります。価格は容量64GBのモデルが399ドル(約45,000円、国内価格未定)です。

配信は2019年後半予定

「The Under Presents」は「The Under」という名の船で起こる、数々の不思議な出来事を体験するVRコンテンツです。制作を手掛けるのはロサンゼルスのVRコンテンツ企業Tender Claws。Oculusは「The Under Presents」を以下のように解説しています。

体験者は、謎の経営者に(時と次元の外側に存在する)The Underのステージショーへと導かれます。The Underは時のループの中に存在しており(船内は)繰り返し起こる出来事と、ループ毎に演目が変わるショーが混在するという状況になっています。本作のメインストーリー「The Aickman」は、物語の中に、さらに物語が内包されるという構造です。

「The Under Presents」は、Oculus Questで2019年後半の配信が予定されています。

Oculus RiftやOculus Goで体験可能

Oculusは「The Under Presents」と同時に、VRコンテンツをもう1タイトル発表しました。この作品「Traveling While Black」は、アメリカの黒人問題を題材にしたドキュメンタリーVR映像です。

「Traveling While Black」は、アメリカのTV番組「The New York Times Op-Docs」と共同で、Roger Ross Williams氏、Ayesha Nadarajah氏、 Félix Lajeunesse氏、Paul Raphaël氏の計4名のディレクターが制作を手掛けました。

ディレクターとして、エミー賞を受賞した経験を有するWilliams氏は、Oculusの公式ブログで「Traveling While Black」を以下のように解説しています。

この問題は(アメリカの)過去から現在に跨って存在する問題です。本作は、体験者の皆さまに、我々アメリカ在住の黒人(※)が日々感じているリスクや恐怖を理解して頂ける内容となっています。

私は「Traveling While Black」が、現実的な解決策や建設的な案が飛びあう議論を活発化させることを期待しています。現在アメリカが抱えている問題について、本作が、体験者の方々への問題提起となったり、関心を持つきっかけとなれば、我々は成功したと言えるでしょう。

(※:Williams氏はペンシルベニア州生まれのアフリカ系黒人。)

「Traveling While Black」は2019年1月26日より、Oculus Storeで配信が開始されています。対応機種はOculus RiftとOculus Go。「The New York Times Op-Docs」の公式サイトでも視聴可能です。

(参考)Road to VR

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