5月14日、VTuber事業で知られる企業Brave groupが、韓国のVTuberグループ「StelLive」と業務提携したことを発表しました。また、同社のスタジオを利用し、3Dコンテンツ活動を支援していくことも表明。日韓を含むグローバルにおける事業拡大の推進が提携内容に含まれており、「StelLive」は、今後、日本での活動を本格化させていく見通しです。
日本発の楽曲のカバーを多数投稿、日本のVTuberとのコラボも
「StelLive」は2023年に活動を開始した韓国発のVTuberグループです。現在、6名の女性メンバーが在籍。2024年にはグループとしてのデビューシングル「Milky Way」をリリースしました。
メンバーは主な活動をTwitchとYouTube上で行っており、“歌ってみた”動画の投稿やゲーム実況などを行っています。歌動画の多くは日本の楽曲をカバーしているのが特徴です。オリジナル楽曲も発表されており、純角ユニさんは、自身のデビュー曲「How to be mine (내꺼 하는 법)」をYouTube上で公開。執筆時点で再生数が約430万回を超える人気曲となっています。
一部のメンバーは、日本語を喋ることもでき、藍璃かんなさんは、ホロライブ所属のロボ子さんとオフでコラボし、韓国の言葉や文化をレクチャーする配信を実施していました。また、朱音リゼさんは、日本を訪れた際の様子を撮影したVlogを公開するなど、日本文化に興味を持っている様子がうかがえます。
韓国では、「StelLive」だけでなく、さまざまなVTuberプロジェクトがあります。有名なものでは、フォトリアルな男性グループ「PLAVE」がおり、韓国の国内で急速な人気を集めています。また、VRChatアバターを利用して活動する「SEGYE IDOLL」も、オリジナルMVのクオリティが話題となり、日本国内でも注目されています。今回の「StelLive」とBrave groupの提携には、こうした韓国内でのVTuber文化の隆盛も背景にあると思われます。今後どのような活動を展開するのかに注目したいところです。
執筆:井文