銃の照準を標的に合わせて撃つ。今までテレビゲームでは、画面の中の銃をさらに遠くの画面の外から見ていました…しかし、今回紹介するアクションシューティングゲーム『Gun Club 3 VR』なら!リアルな雰囲気の中!まさに目の前で銃を撃っているような感覚でゲームができます!
このゲームは、ステージごとに次々出てくる標的を銃で撃ち抜いて、ステージをクリアしていくゲームです。ステージによって使う銃を変えたり、銃の強化をしながら、自分好みのプレイスタイルを磨くことができます。複雑なようですが、タッチパッドのみでプレイできるのも特徴です。
臨場感あふれるシューティング
まず基本のステージは、静止した敵のハリボテを銃で撃ち抜いていきます。ちゃんと銃の照準が表示されるので、このままでも撃ちやすいですが…
ここで!タッチパッドを前にスライドさせると、銃を正面に構えることができます。まさに狙っている感じがするので、やりにくくなければこちらの方がオススメです。
頭を撃ち抜くヘッドショットを決めると得点が加算されます!積極的に狙ってみましょう。コツは頭の少し上の方を狙うことです。
弾が減ってきたら、タッチパッドを下にスライドすることでリロードができます。また、弾がなくなると自動でリロードが始まります。リロードを開始するとこのような画面になり、白いゲージが円を描くようにたまっていきます。うまく緑の範囲内でタッチしてリロードできれば、ボーナス点が入ります!失敗しても弾は装填されます。
ライフルで狙い撃ちも!
ここはライフル用のステージです。遠くにいる敵を建物の窓から狙い撃ちという、まさにスナイパーな場面です。
ライフルはタッチパッドを前へスライドして構えると、スコープをのぞき込むことができます!そしてスコープゆえの揺れの大きさもリアルです。落ち着いて狙いを定めましょう。
画像だと小さくてわかりにくいですが、人質を盾にしている敵が現れました!人質に銃弾を当ててしまうと減点になってしまいます。うまく人質を避けて、非道な敵にヘッドショットを決めましょう。
ライフルのスコープで敵を探すときは、もちろんスコープの倍率があるので、そのまま視線を動かすと画面がめまぐるしく動きます。新しい敵が出現すると、どの方向にいるかナビが出るのでそのままでも探すことができますが、いったんスコープから目を離して再び照準を合わせるやり方でもいいでしょう。
特徴あるステージ
ステージは大きく4つに分けられます。1つめは先ほどから紹介している、敵のハリボテを撃つステージです。ハリボテは時間がたつと隠れてしまいます。このステージでは敵は一発撃てば得点になるので、落ち着いて撃っていきましょう。
2つめです。このステージでは大量の的が一度に出現し、それらをすべて撃ち抜けばクリアになります。敵のハリボテステージと似ていますが、ここでは的が動くうえ、制限時間が設けられています。
3つめは練習用のステージです。好きな銃で好きなだけ撃てるので、新しく手に入れた銃を試し撃ちしてみたいときはここに来るといいでしょう。
4つめのステージですが…アクションシューティングといえば、ゾンビが出てくるイメージがありませんか?このステージでは、ゾンビが襲ってきます!ハリボテですが。それでもステージのあちこちから、大量のゾンビがうめき声を上げながらだんだんと近づいてくると、なかなか緊張するものがあります。
しかもこのゾンビ、耐久力があり、弱い銃では何発か撃たないと倒せません!腕だけ吹き飛んで本体は無事ということもあります。しかしヘッドショットを決めると一撃で倒すことができます。弾のリロードにも時間がかかるので、銃の火力や装弾数がこころもとないときは、なるべくヘッドショットを狙いましょう。
うわああああ敵が近い!もうダメかもしれません…このステージでは体力が設定されており、ゾンビに何回か攻撃されて体力がなくなるとゲームオーバーになってしまいます。気を取り直してリトライです!
銃の購入・強化
使える銃には大きく分けて5つの分類があり、それぞれ使い勝手が異なります。新しい銃は店で買うことができます。
まず1つめは拳銃です。威力は低いですが連射しやすく価格も低いため、最初のうちは基本的にこれにお世話になります。種類によっては装弾数が低い代わりに威力が高いものもあります。
2つめはサブマシンガンです。装弾数と安定性が高く、これも連射向きで扱いやすいです。
種類も多いですが、値段がやや高いです。
3つめはショットガンです。非常に威力が高く、複数回ヒットするので、うまくヘッドショットを狙えれば一度に複数のヘッドショットのボーナス得点を稼ぐことができます。ただしリロード速度が非常に長く、使いづらさは否めません。
4つめはアサルトライフルです。精度も装弾数もリロード速度も安定性も高く、火力も決して低くはない種類です。唯一の欠点は、値段が高くゲームを始めてしばらくは手が出せないことです。
最後の5つめはライフルです。通常ステージには向かず、ライフル用の遠距離のステージでないと扱うのが難しいです。スコープを通した狙撃ができるのが特徴です。
銃は強化することもできます。強化する項目は、精度、装弾数、威力、リロード速度、安定性の5つから選ぶことができます。銃やプレイスタイルによって強化項目を選びましょう。
VRらしさを生かした雰囲気
一通りこのゲームの面白さを説明してきましたが…まず、今までに出てきた銃の数々。非常にリアルでかっこいいと思いませんか!?銃に詳しくない筆者でも、作り手の熱意が伝わってきました。ぜひVR空間の目の前で見てみてください!
先ほども言ったとおり、このゲームは細部まで非常にリアルに作りこまれています。銃の音はもちろん、床に落ちる薬莢の音までリアルに再現されています。そして、筆者が目を疑ったのがこちら…
…おわかりいただけたでしょうか。薬莢が落ちているのです。一発一発撃って銃から弾かれた薬莢が、丁寧に一つ一つ描写され、床に落ちた後も残り続けているのです。VRでここまでやってくれると、嬉しくなってしまうほどです。アプリの説明文に「唯一足りないのは火薬の匂いだ」とまで書かれているとおり、火薬の匂いがしないのが残念なくらいの作り込みです。
そして、この敵を探す見回しや、敵の声で敵の位置がわかり、振り向いて撃つという動作がVRらしい!まさに索敵という感じです。さらにこういったゲームでありがちな、ステージを見回すのが疲れる、ということもほとんど起きません。
筆者はこのゲームをプレイして驚きました。とにかくリアル。標的とは関係ない、ステージ上の電灯をうっかり撃ったとき、電灯の破片が飛び散り明かりが小さくなる…そんなところまで作り込まれていました。
ただ雰囲気を作るだけではなく、細部でもプレイヤーを楽しませるこだわり。様々な種類の銃を集めていく楽しさ、広がるプレイスタイル。VR空間内に入り込み、自分がかっこよく照準を合わせて撃っているような感覚はまさにVRの特性を活かしきっている作品だと感じました。Gear VRを持っているならば、ぜひ一度は体験してみてください。
<ソフトウェア情報>
「Gun Club 3 VR」
【メーカー】The Binary Mill
【開発者】The Binary Mill
【対応ハードウェア】Gear VR
【価格】990円
【操作】タッチパッド
【リリース日】2016年6月29日
【入手方法】Oculus Storeよりダウンロード
【言語】英語
<Mogura VR的評価>
【オススメ度】★★★★★(VRの特徴とリアルさが融合!)
【快適さ】★★★★★
【操作性】★★★★★