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活用事例 2020.03.09

フォルクスワーゲンが車両修理にAR導入、作業効率は90%向上

自動車メーカーのフォルクスワーゲン(Volkswagen)は、英国におけるディーラーでの車体修理にARヘッドセットを導入します。サポートセンターと視界を共有、図やコメントも用いたアドバイスを得ることで、作業時間を大幅に短縮します。

修理効率は93%改善、環境にもプラスか

AR導入の一番の狙いは、修理工程を速め、顧客が車両を使えない期間を短縮することです。ヘッドセットを通じて、技術者は本社の専門家とコミュニケーションが可能。複雑な問題に直面したとき、アドバイスを得られます。サポートセンターは技術者の視界を共有し、現場に図や資料を示すなどの支援ができます。

このシステムはすでにトライアルを実施しており、同社によると修理の効率は93%も改善したとのこと。車両を使用できないダウンタイムは1年分削減、金額にして25万ポンド(約3,400万円)に上ると言います。さらにサポートチームが現場に行く必要がないため、移動に伴うCO2の発生を抑制します。この効果は、二酸化炭素排出量2.5トン分相当です。

英国各地で展開を予定

トライアルの成功を受けて、英国内の67箇所のバンセンター、及び30の公認修理工場でAR導入を計画しています。デバイスはRealWearの産業向けARヘッドセットです。マイクロフォンや頭部のカメラ、音声操作といった機能を備えています。

フォルクスワーゲンでサービス・パーツ部門を統括するDavid Hanna氏は、次のように説明しました。「非常に大きな成功を納めたトライアルを受け、我々はAR技術に投資することを決めました。これにより、当社の世界レベルの技術者、そして大事な顧客を支援することができます」

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(参考)Yahoo


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