2026年10月13日、日本車両とNECは、鉄道車両向けのVRアプリケーションを共同開発したと発表しました。車両の構造や設備配置を、バーチャル空間で確認できるアプリです。
本アプリは鉄道車両の3Dデータをもとに、車両をバーチャル空間に再現します。設計者はVRデバイスを通して、実物に近い感覚で設計内容を確かめられます。空間内には、乗客に見立てたマネキンも置けます。従来は試作車両や実機で行っていた設計レビューを、設計段階から実施できる点が特徴です。
また、鉄道事業者と連携して、過去の検討事例をバーチャル空間上に表示します。設計者は、レビューの段階から過去の事例を参照して検討を進められます。両社は、設計の効率化と品質向上につながると説明しています。
保守作業のシミュレーションも、本アプリの用途の一つです。車両の部品は、保守作業で扱う単位ごとに動かせます。工具の3Dモデルを配置して作業性を検討する機能や、部品ごとの重量や材質を表示する機能も備えています。保守の教育・訓練や作業手順の事前検討のほか、資材・部品調達の効率化にも役立つとのこと。
さらに、乗務員や清掃スタッフの訓練にも利用できます。運転台での機器類の取り扱い確認もでき、車内に仮想の乗客を配置すれば、異常時対応や乗降介助、避難誘導の訓練も行えます。清掃作業の動線確認にも用いられます。
両社は本アプリを鉄道車両開発の設計レビューに適用しています。今後は機能強化を進め、将来的には鉄道業界向けサービスとしての展開を目指すとのことです。
参考
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000011.000162464.html
