「週間振り返りVR/AR/MRニュース」では、Mogura VR News / MoguLiveで掲載したニュースの中から見逃せない注目記事をピックアップ。読者の皆さんに、VR/AR/MRの最新情報をギュッと縮めてお届けします。
目次
1.新型コロナによるXR市場への影響、2020年は下方修正も「長期的にはプラス」？ (04.30)
2. 高まる「バーチャル」への関心 海外ではウェブ検索は前年比25倍にも(04.29)
3.泳ぎながらタイムが見える“AR水泳ゴーグル”、開発企業が1,200万ドル調達(04.27)
4.VRでの文字入力に新方式、指で輪を作って入力するキーボード (04.29)
5.VRリハビリ企業XRHealthが700万ドル調達、遠隔医療拡大へ(04.24)
新型コロナによるXR市場への影響、2020年は下方修正も「長期的にはプラス」？ (04.30)
ゲーム業界のリサーチ会社Superdataは、2020年第1四半期時点のXR市場予測を発表しました。新型コロナウィルスの影響で2020年の市場規模は77億ドル（約8,200億円）から63億ドル（約6,700億円）へと下方修正も、リモートワークやVR研修などXRへの関心の高まりから、2023年のXR関連投資額について159億ドル（約1.7兆円）と4％上方修正しています。
【Topics】
・個人向けXRエンタメ分野では早ければ2020年下半期に収益増の分野もあると推測
・XR関連の企業投資は減少傾向。前年比10％減の9億2,300万ドル（約983億円）に
・コロナ禍で工場の閉鎖によるデバイス出荷減や施設型のロケーションベースVRが不調
高まる「バーチャル」への関心 海外ではウェブ検索は前年比25倍にも(04.29)
新型コロナの影響で、Microsoft Advertisingは「バーチャル」に関する検索が、前年比25倍の伸びと公開しました。またグーグルも自社検索トレンドでも2020年3月後半頃から「バーチャル」の検索が急増していると表明しています。
【Topics】
・関心はウェブ検索にも反映。リモートWeb会議ツール「Zoom」やバーチャルな美術館見学や校外学習等「体験」に注目集まる
新型コロナにより伸びが期待されるVR/AR分野の記事はこちらで紹介しています。
泳ぎながらタイムが見える“AR水泳ゴーグル”、開発企業が1,200万ドル調達(04.27)
2016年設立のカナダのスタートアップ企業FORMは、シリーズAラウンドで1,200万ドル（約12.9億円）の資金調達を行いました。同社は2019年7月にAR水泳ゴーグルを発表しており、今回の資金はAR活用水泳ゴーグルの市場拡大や新製品開発に活用します。
【Topics】
・AR水泳ゴーグルは公式ウェブサイト及びAmazonで購入可能
・Amazonでの日本向け価格は35,000円
・泳ぎながらレンズ部分に速度やタイム、心拍数、消費カロリーをチェック
VRでの文字入力に新方式、指で輪を作って入力するキーボード (04.29)
フェイスブックのFacebook Reality Labsは、ハンドトラッキングを活用したVR/AR向けキーボードのプロトタイプ“ピンチ入力式（PinchType）”を公開しました。
同方式では、親指とその他の指で作る輪がキーボードの配列に対応し、ソフトウェアが単語を表示する仕組み。同方式はVRやARデバイスの文字入力の課題を解決するものとみられています。
【Topics】
・スワイプ入力に似たシステムと米メディアRoad to VR談
・VRのハンドコントローラーの入力速度とキーボード本体が目視できない問題を解消か
・実用化には高精度のハンドトラッキングと、対応デバイスが必要に
Oculus Questハンドトラッキング関連の記事はこちらです。
VRリハビリ企業XRHealthが700万ドル調達、遠隔医療拡大へ(04.24)
VRを用いた遠隔リハビリ治療システムを手掛けるXRHealth社は、700万ドル（約7.5億円）の資金調達を行いました。同社のテレヘルスプログラムは公的医療保険の対象となっており、累計調達額は1,500万ドル（約16億円）に達しています。今後は調達資金を活用し、遠隔医療（テレヘルス）プラットフォームの拡大を目指します。
【Topics】
・遠隔治療のソフトウェアは、脳卒中リハビリテーション、記憶障害、神経疾患等に対応
・VRセラピー医療者を確保中。主要保険会社やメディケア（公的医療保険制度）対象に
VR遠隔リハビリ治療に関する記事はこちらで紹介しています。
