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軍事利用 2019.07.31

米海軍、Magic Leapと触覚フィードバック技術を軍事訓練へ試験導入

米海軍は兵士のトレーニングに、MRデバイスMagic Leap Oneを用いたシステムを試験導入しています。行動指針や対テロ活動、遠征といった演習を通じて、海上阻止や非正規戦争における優位性を高めます。

MRデバイスと触覚フィードバックを利用

米海軍研究局(The Office of Naval Research、ONR)と米海軍海上戦闘センター(Naval Surface Warfare Center、NSWC)に協力するのは、MRヘッドセット「Magic Leap One」を手がけるMagic Leap(マジックリープ)社と触覚フィードバックのハプティック技術を開発するHapTech社です。今回のトレーニングでは、Magic Leap OneとHapTech社のリコイルシステムを用いています。

Magic Leapのソフトウェアにより、これまでより正確な兵器のトラッキングが実現し、指導官は様々な戦闘シーン等のシミュレーションを行えます。

公開された動画では、兵士らがMRヘッドセットを装着。バックパックPCを背負い、HapTech社のシステムを搭載した銃を手にして訓練に臨む様子が見られます。室内でも、テロの現場等をリアルに再現してトレーニングを行うことができるとのこと。

リアルな視覚、聴覚、触覚のフィードバック

NSWCのPatrick Mead氏は「我々の演習システムは、大半が一般的なソフトウェアで構成されています。そのため、汎用的なゲーム機器を使用可能です」としています。そして「(Magic Leap One等の)技術全てを合わせて、兵器や人の動きの非常に正確なトラッキングが実現します。またとてもリアルな視覚、聴覚、触覚のフィードバックも可能になっています」とその特長を説明しました。

米国では軍事訓練や実戦へのVR/AR/MR導入が積極的に進められています。陸軍がマイクロソフトのHoloLensを10万台購入契約を結んだことも話題になりました。

(参考)The Maritime Executive


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